インタビュイー紹介
花岡 (はなおか)
明治大学理工学部出身。新卒でユニアデックス株式会社に入社後、EYアドバイザリー(現:EYストラテジー・アンド・コンサルティング)に転職。その後、2018年1月にZEIN参画し、昨秋にディレクターに昇進。2児の父。
中村(なかむら)
2022年4月に入社。趣味は加湿と保湿と水分補給。最近は肌の水分量だけでなく、体内の状態も常に良好を保ちたいという一心で、毎日のサプリ摂取と週1のマシンピラティスを並行して始めた。
プロジェクト概要
テーマ:社内グループウェアの更改PJ
顧客企業:不動産管理会社
期間:2024年4月〜2025年3月
クライアントは、社員数約2,800名(PC使用者約900名)の不動産管理会社です。
既存ツールとして使用していた国産グループウェアから、リモートワークの必要性と社内ITツールの刷新を背景に、クラウドベースのMS365※への移行を決定しました。
※MS365
Microsoft 365とは、クラウドベースのサービスで、Officeアプリとクラウドサービス、セキュリティ機能を統合しています。パソコン(PC)・スマートフォン(スマホ)・タブレットなど複数のデバイスからアクセスできて、自動更新によって常に最新版のソフトウェアを利用可能です。
ZEINの役割
MS365の導入を要件定義からユーザーの活用支援まで一貫して推進することでした。
具体的には、4月〜8月を要件定義・設計、12月末までを構築・設定工程を完了し、1月上旬にリリースしました。その後、3月までユーザー向け説明会を実施し、細やかな活用支援を行いました。
プロジェクトに関わったメンバーは合計8人で、その中の5人がメインで携わりました。

業務で大変だったことや印象に残っていることを教えてください。
花岡 / 中村:
特に印象に残っていることは3つあります。
1つ目は、プロジェクトの初期段階である要件定義に多くの調整を要したことです。
MS365は設定項目が多く、クライアントと具体的な活用イメージを共有することが難しかったため、当初の予定よりも多くの時間を要しました。これに対し、他社事例を提示しながら、クライアントのニーズを整理していきました。そのうえで、各機能を利用する理由を説明し、提案ベースで要件を詰めました。
2つ目は、MS365導入後の全60回の説明会実施です。
クライアントにとって、在宅勤務は新しい試みであり、また、従来のシステムに慣れ親しんだ社員が多く、スムーズに新しいツールへ移行するためには、ユーザーに寄り添ったきめ細やかなサポートが不可欠であると認識していました。そのため、各アプリケーション(Outlook、Teams、SharePoint・OneDrive)ごとの説明会を合計約60回開催、マニュアルの作成や動画撮影(画面録画)を実施しました。
リリース直後の時期は忙しかった印象もありますが、計画的にツールの浸透を支えることができたと思います。
3つ目は、リリース後の対応です。
1月のリリース後、クライアントの理解が深まり、活用イメージが具体的になるにつれて、多くのご要望を頂くようになりました。初期工程の要件定義で多くの調整を要したため、限られた時間の中で「どこまで対応可能か」を明確に示すことで対応しました。
他のプロジェクトとの違いはありましたか?
花岡:
自社オフィスでの業務とは異なり、細かな気遣いやスケジュール管理が、より一層求められたことです。
クライアント先には、ZEINとは異なるルールや文化があったため、私たちもその環境に適応する必要がありました。
中村:
私は常駐するプロジェクトが初めてだったため、クライアントと密接にコミュニケーションを取れる環境が新鮮でした。
そのため、IT部門以外の部署の方とも関わる中で、現場のポジティブな声を聞くことができました。
また、リリース直後の問い合わせ対応では、よりスムーズにユーザーの不安を解消できたと思います。
このプロジェクトを通して掲げた今後の目標を教えてください。
花岡:
私は案件を組成していく立場であるため、今回と同じような良いプロジェクトをどんどん提案・受注していきたいです。
そして、後輩社員に任せていけるよう機会の提供、育成をしていきたいと考えています。
中村:
私はMS365の製品を取り扱ったのが初めてでしたが、大変であるということ以上に面白いと感じました。
さらに、常駐したことで、導入したツールがクライアントの業務の中で徐々に活用されていく過程を見て、やりがいを感じることができました。そのため、機会があればまたこのようなプロジェクトに携わりたいです。
また、クライアントの声を聞きながら最適な提案をすることが難しいこともあったため、軸を持って推進できるような人になりたいと考えています。

ZEIN JOURNALをご覧の皆さまへ。
花岡:
ZEINでは、要件の整理やパラメータの決定(設計)をクライアントに一存したり、ヒアリングで単純に聞き出したりするだけではなく、他社実績や傾向、クライアントの特徴など、様々な要素を加味し、クライアントと一緒に提案ベースでまとめていきます。
クライアント先に常駐し、要件定義からユーザーの活用支援まで一気通貫でコミットしたという点がクライアントに評価いただけるポイントだと考えています。顧客に寄り添い、最後までコミットして成果を創出したい方にはZEINはおすすめです。
中村:
入社3〜4年目の私が、責任感を持ってプロジェクトに取り組めるため、非常に恵まれている環境だと感じています。
上長がいない場面では、チームをまとめてクライアントのカウンターとなることができます。早い段階で成長できる環境があるので、それを魅力的に感じていただけたら嬉しいです。
<執筆/撮影:大西 萌>
※本記事掲載の情報は、公開時点のものです。