【文系出身対談】大学時代の経験を活かしITコンサルへ。〜学生へのエールを込めて〜

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この記事で分かること

・ITコンサルティングの仕事内容
・大学時代の経験で業務に活きていること
・ZEINの魅力

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松岡 史樹(まつおか ふみき)
三重大学人文学部法律経済学科卒業。大学卒業後、地方銀行に就職。預金、融資、金融資産販売等の業務を担当し二年弱従事。その後ZEINに参画。趣味は散歩、料理、キャンプ。最近は休日に公園を巡り、ゆったり読書をして気分転換をしている。

石橋 直人(いしばし なおと)
立教大学観光学部観光学科卒業。銀行系SIer、国内コンサルティングファームを経て、外資系コンサルティングファームでは中期経営計画立案、国際物流改善、小売・卸売業界を中心とした業務定義/基幹システム導入等に従事。その後、ZEINに参画。テニスとピアノが趣味だが、コロナ禍もあって現在はピアノに専念。

ITコンサルティングでクライアントの課題を解決したい

ITコンサルティングに興味を持ったきっかけを教えてください。

松岡:
私がITコンサルティングに興味を持ったのは、自分のキャリアにITを組み入れたかったからです。私の前職は銀行員だったのですが、経済を活発化させた銀行のようにITは既存の仕組みを変える起爆剤のような働きがあると思います。
現在、そしてこれからのビジネスを語るうえで切っても切り離せないIT業界の可能性を考えたうえで、早く会社のフロントに立って働きたいという思いがあったので、ITコンサルティング業界に転職いたしました。

石橋:
私は大学の授業がきっかけで、ITコンサルティング業界に興味を持つようになりました。
偶然なのですが、在学時に情報処理の授業を受けることがありました。その授業でこれからの時代におけるITの必要性、可能性を感じ、ITに携われるようなキャリアプランを考えるようになりました。
また、コンサルティング業界には就活時から興味があったので、将来的にはITとコンサルを組み合わせたITコンサルタントとして働きたいと考えていました。自分が希望するキャリアプランに近づくために、まずはITで何かを生み出したいと考えたので、SEという職種に新卒として就くことにいたしました。その後、ITコンサルティング業界に転職し、今に至ります。

この業界に入ってから、ITコンサルタントに対するイメージの変化はありましたか?

松岡:
想定よりも泥臭さが必要とされている職種だと感じています。
転職した当時、コンサルタントはスマートであるというイメージをもっていました。この業界に入った後でも、解決のプロセスを提供するという基本的な業務におけるイメージの変化はありません。しかし、ITコンサルタントの仕事における「IT知識の吸収と業務への反映」という過程は、様々な努力の積み重ねから成り立っています。

私達はクライアントに対し、咀嚼した知識を一つずつ結びつけ、解決策を提示する必要があります。より質の高い解決策を提示するためにも、知識を吸収し続けなくてはなりません。
日々進化するITをインプットして、クライアントの課題解決のために日々アウトプットを続けていく必要があるということに対して、想定よりも泥臭く感じています。

石橋:
一言目からすごく共感しました。コンサルタントはクライアントにプレゼンをして活躍する、という派手なイメージがありましたが、実際はそこに至るまでの準備のほうが大切です。
クライアントのビジネスに対する理解を深め、論理破綻がないようにストーリーを組み立て、資料作成・レビュー等の長い過程を経て、初めてクライアントの前でプレゼンをすることができます。

最初に思っていたコンサルタントに対する派手なイメージは最後の結果であって、準備をひたすら積み上げることがコンサルタントにとって一番大切なことです。そういった点で、派手だと考えていたコンサルタントに対するイメージの変化はありました。

業務に活きる学生時代の経験

ご自身の出身学部における経験で、今の仕事に活きていると思うことはありますか?

松岡:
学生時代に身に付けた厳格な表現を解釈する能力が、今の仕事に活きていると思います。
私は法律系の学部だったので、在学中に法律特有の厳格な表現を一つ一つ解釈する必要がありました。一方、現在の業務では一つ一つの物事を解釈してアウトプットする必要があります。難しい表現を平易な表現へと解釈するというプロセスは、学生時代に学んでいた法律学に似通っており、現在の仕事において活用できていると感じています。

石橋:
学生時代に、仮説を立てて検証していくというプロセスを学んだことです。
私は当時としては特殊であった観光学部で観光心理学を専攻していました。観光心理学を勉強する中で正解がない問題に対しての「仮説立案→検証のためのステップの組み立て→実践」と順序立てて物事を進めていく機会に多く恵まれました。この仮説検証の経験は現在の業務でも活きており、学生時代に学んでおいて良かったと思います。

ITコンサルタントを目指すにあたり、学生が意識しておいたほうが良いことはありますか?

松岡:
目的意識を自分の中で設定することが重要だと思います。
IT業界に入る前と入った後だと勉強の仕方や姿勢は異なりますが、業界に入る前でしたらモチベーションを持って勉強し続けることが大切です。IT業界に対して興味があるのであれば、実際に手を動かして勉強をすると良いと思います。

入社後では、アサインされているプロジェクトに関する知識や、クライアントの業界に関する知識等のインプットを重ねていくことが必要になってきます。ITコンサルタントは学ぶことが多い職種です。そのため、全ての知識を吸収するのではなく、なぜこれを学ぶのかという目的意識を自分の中で設定することが必要になってくると思います。

石橋:
私の場合は、ベーススキルを伸ばすということを学生に意識してほしいと考えています。
業務知識については、学生時代に学ぶよりも、アサインされたクラアントに応じて学ぶほうが、知識を活かす機会がすぐに訪れるので身に付けやすいと思います。一方、基本情報処理等のITの基礎知識や、論理的思考やフレームワーク等のベーススキルは、学生でも十分に学べますし、どの現場でも活かせるスキルとなります。ITコンサルタントを目指す学生は、そういったベーススキルを身に付けてほしいと思います。

ZEINの魅力は「人」

ZEINの魅力を教えてください。

松岡:
「人」というのがZEINの魅力だと思います。
今まで自分の人生で会ったことがないような優秀な方々と一緒に仕事をさせていただいているので、自分自身の姿勢を保っていられるような環境が整っています。さらに、経営陣との距離が近いので、規模の大きな会社では味わえない感覚をもつことが、ZEINにおける一番の魅力です。

石橋さん:
松岡さんと被ってしまいますが、ZEINの魅力は一言で表すと「人」だと思います。
ZEINには、設立前からプロジェクトを共にしてきた仲間が多く在籍していて、皆スキルがあり、苦楽を共にしてきた信頼できるメンバーが集まっています。私自身、この人達とだったらどんな仕事も乗り越えていけると感じています。そして、ZEINは新卒を採用し始めてから間も無いということもあり、新卒メンバーがどのプロジェクトに配属されても、頼れる先輩が沢山います。信頼の置ける先輩が支えてくれる環境があるということが、ZEINに入社するメリットだと思います。

ZEIN JOURNALをご覧の皆さまへ。

松岡:
目的意識を持った就活をしてほしいと思います。
就活の際、将来やりたいことがはっきりとしない状態で、名前の知れている有名な企業を中心に受ける学生は数多くいると思います。もしそのような企業に入れたとしても、人生をかけてやりたいこととのギャップが生じてしまう可能性があります。

やりたいことの延長線上に仕事があると思うので、自分自身が何をやりたいのかという原点に立ち返って、それを叶えられるような環境に足を踏み入れてほしいと思います。

石橋:
 学生の間に様々な価値観を仕入れてください。
入社してから勉強すると思うので、業務知識に関しては問題がないと思います。ただ、知識だけでは予期せぬ場面に対応することができないこともあります。発想を豊かにし、柔軟性をつけるためにも、学生時代のうちに多種多様な経験を積んでほしいです。

<執筆/撮影:須澤 弘貴>
※本記事掲載の情報は、公開時点のものです。