プロフィール:明官 英美(みょうかん えみ)
椙山女学園大学現代マネジメント学部を2021年3月に卒業。レストランで4年間接客業のアルバイトをしていた。最近は観葉植物にはまっており、毎月一株ずつ増やしている。
学生時代
どのような学生時代を過ごしましたか?
好奇心旺盛な性格を活かし、様々なことに挑戦しました。
学業の面では、経済政策について研究していました。ゼミ活動ではデパートと連携し、若い女性のお客様を増加させる施策を講じて、スイーツの開発や購買キャンペーンを実施しました。この活動はテレビや新聞、学生向け情報誌などで取り上げていただいたこともあり、非常に印象に残っています。
学業以外の面では、海外への一人旅、ビジネスプランコンテストへの出場、海外インターンシップへの参加、学生団体での活動を行っていました。この中でも特に印象に残っている海外への一人旅と学生団体での活動についてお話ししますね。
2年生の終わり頃に経験したタイとカンボジアへの一人旅は、自分の視野の狭さに気が付くきっかけとなりました。私は当時、小学校から大学までを学生として過ごし、その後就職するという道しか頭になかったのですが、旅先で出会った方々の多種多様な生き方に、人生における選択肢の広さに感銘を受けました。そしてその方々の過去や未来の話に圧倒され、対等に話すことができない自分に対し、悔しい思いを抱いたことを覚えています。
この海外への一人旅での悔しい思いから「3年生では様々なことに挑戦して経験を積む」と決め、冒頭に挙げた通り、海外インターンシップや学生団体での活動に挑戦しました。
学生団体では「旅で世界をもっと素敵に」というビジョンを掲げ、多くの人に「旅」を通して変わるきっかけを与える活動を行っていました。私は組織を統括する立場とイベントの企画責任者を務め、活動を通して周囲の人を巻き込み全員で目標を達成する喜びを知ることができました。
組織を統括する立場としては、メンバーの帰属意識を高める取り組みに力を入れました。
学生団体の活動に積極的ではないメンバーに対し、どのようにすれば彼らが活動のモチベーションを回復できるかを考え、ヒアリングを行いました。そしてそのようなメンバーの多くが「組織の中に居場所がない」と感じているという共通点を見つけました。組織を牽引する立場としての責任感と、この出会いを大切にしたいという気持ちから、個々の持つ魅力を伝え、その魅力を発揮する場所を設けることで、居場所をつくれるよう工夫しました。
学生団体全体の活動を通しては、思考力を身に付けることができたと感じています。
イベントの集客を行うにあたり「なぜお客さんが集まらないのか」を突き詰めたり、出した結論に対して組織の代表から「何で?」と質問してもらうことを繰り返す中で、課題の原因を考え抜く思考力を培うことができました。
入社を決めた理由
就職活動中は、どのような業界を見ていましたか?
就職活動の前半では、人材業界を見ていました。
理由は「誰かの人生の選択肢を広げたい」という夢を持っていたからです。人生における選択肢を広げることで、目の前の選択肢に固執せずに視野を広げることができます。私自身、海外への一人旅や学生団体などの経験を通じて選択肢が広がり、自分の人生が豊かになったと感じています。多くの人に私のような経験を得てほしいと考え、人々の人生の選択肢を示すことができる人材業界を志望していました。
しかし、自己分析を繰り返す中で、これが就活のために焦って考えた夢であることに気が付きます。また自身の好奇心旺盛な性格から、就職後に新たな「やりたいこと」が見つかる可能性も高いと考えました。そこで、就職活動の後半はコンサルティング業界とIT業界に絞って就職活動を行っていました。
2つの業界に興味を持った理由について、詳しく教えてください。
まず、コンサルティング業界に興味を持った理由は3点あります。
1点目は、人の成長や挑戦に寄り添うことに大きなやりがいを感じるからです。
これには学生団体主催のプレゼンコンテストにおいて、参加者のメンターを務めた経験が関係しています。コンテスト終了後、プレゼンのブラッシュアップを担当した方から握手と共に感謝の思いを告げられた際に大きな喜びとやりがいを感じました。この経験がきっかけとなり「人の成長や挑戦に寄り添える仕事に就きたい」と考え、コンサルティング業界に惹かれました。
2点目は、様々な業界に関わることができるからです。
私は学生時代に「やりたいこと」を明確には見つけることができませんでした。しかし、長期的な視点からキャリアを考えた際に、働きながら自分の「好き」を見つける方法もあると気が付きました。そして幅広い業界に触れる機会が多ければ、自分の「好き」を見つけられる可能性も高いと考え、コンサルティング業界に興味を持ちました。
3点目は、汎用的なスキルを高いレベルで身に付けることができるからです。
ここでの汎用的なスキルとは、論理的思考力・プレゼンテーション能力・マネジメント能力・コミュニケーション能力を指します。今後自分の「やりたいこと」が見つかった時のために、若いうちに様々なスキルを身に付けておきたいと考えました。そこで、事業会社で仕事をするよりも3倍速く汎用的なスキルが身に付く、と言われているコンサルティング業界に興味を持ちました。
IT業界については、今後企業の成長にはITが必須になると考え視野に入れていました。
ITに携わることで多くの企業に貢献することができる上に、身に付けた知識やスキルが未来の自分が持つ可能性のある「やりたいこと」への手助けになるだろうと考えたためです。
ZEINへの入社の決め手は何でしたか?
入社の決め手は2点あります。
1点目は、早期の段階でより多くの経験を積むことができる点です。
これは、結婚や出産などのライフイベントを終えて仕事復帰をした際に「ブランクを感じさせずに活躍する女性」になりたいと考えていることが理由です。この理想を実現させるためには、若手の頃から経験を積み、誰よりも早く成長する必要があります。ZEINは成長フェーズにある企業であり、その中の一員として裁量を持って働くことができれば、自身の成長に繋がると考えました。
2点目は、コンサルタントとエンジニアの両方のスキルを習得できる点です。
IT業界へ興味を持ちつつも、自身の適性が分からない状態で、コンサルタントとエンジニアとで職種を絞ることに不安を感じていました。そのような中でZEINでは両方の選択肢を持つことができると知り、非常に魅力的に感じました。エンジニアの知識を持ち合わせたコンサルタントならば、クライアントに対してより良い提案を行うことができますし、この点はZEINの強みだと思います。
入社前と現在とで、ZEINに対するギャップはありますか?
大きなギャップはありませんでした。
良い意味で想像を上回ったという点では、経営陣との距離の近さです。研修時には新卒から質問をしやすい雰囲気がありますし、お昼の休憩時間には役員の方から気軽に話しかけていただくことが多いです。
個人的に、コンサルティングファームにおける人間関係に対してはドライな印象を持っていましたが、その点においてZEINは全く違っていました。この点は良い意味でのギャップだと言えると思います。
研修を通して
新卒研修を終え、感想を教えてください。
2ヵ月半、あっという間に終わってしまいました!毎日会っていた同期と会う機会が減ることへの寂しさと、プロジェクトに配属されることへの緊張や楽しみで胸がいっぱいです。
研修全体を通して、上司が新卒に対して「一人の社員」として対等に向き合う姿勢が非常に印象的でした。自分の回答に自信がなかった際に「真剣なことに対しては絶対に笑わないよ」と声を掛けてくれ、一人の社員として扱ってくださる環境だと感じます。
また、鋭いフィードバックをいただけたことで思考力が身に付き、成長角度がかなり上がったと思います。研修の1か月目はコンサル研修だったのですが、この期間に最も多くフィードバックをいただきました。この1か月間によって課題の根本を探っていく姿勢が身に付き、その後のIT研修の際にも活かされたと感じます。
研修を通して、ご自身のどのような点に成長を感じていますか?
発言回数が多くなり、発言することに抵抗がなくなった点です。
私は元々、自分の意見を言うことがあまり得意ではありませんでした。しかし発言を求められる環境の中で場数を踏んだことで、発言すること自体への抵抗がほぼなくなりました。この点は大きな収穫だと感じています。
自分の意見を言うことに対して苦手意識を持っていた理由として「間違っていたらどうしよう」という怖さがありました。しかし、研修を通して自分の意見に自信がついたことや、どのような意見でも受け入れてくれる同期の存在があり、頭に浮かんだ意見をすぐに出せるようになったと思います。
研修期間中はほぼ毎日同期と過ごしていたことで、同期仲が深まりました。皆さん温かくて優しく向上心があり面白い人ばかりです!
今後ZEINで目指す姿
コンサルタントとしての今後の目標を教えてください。
長期的な目標は、クライアントから指名されるコンサルタントになることです。
「明官さんだから任せたい」と言ってもらえるような、実力と人柄を兼ね揃えたITコンサルタントを目指したいです。そのために、1~2年目はしっかりと基礎を身に付けて成果を出し、常に相手の目線で考え、感謝を忘れずに行動していきたいです。
基礎を身に付ける点については、この1年間で基本情報技術者検定と簿記2級の2つの資格を取ろうと思っています。コンサルタントは様々な業界のクライアントと接するため幅広い知識が必要になりますし、今後も学び続けなくてはなりません。そのため平日は早朝のオフィス、土日はカフェに行くなどして、早いうちから勉強習慣を身に付けられるように心掛けています。
自分のペースで、長期的な視点で考える
就活生時代のご自分にいま声を掛けられるなら、何を伝えますか?
当時の私には「入社してから何十回もこの会社に入って良かったと思っています。選んでくれてありがとう。」と伝えたいです。「この会社に入って良かった」と感じる理由としては、ZEINで働く「人」の魅力があります。手厚いフォローをしてくださる上司の方や、同期の仲の良さなど、入社してみないと分からなかったポイントが想像を超えて魅力的であったところに、この道が大正解だったと感じます。
ZEIN JOURNALをご覧の皆さまへ。
もし今「やりたいことが見つからない」と焦っている学生さんがいたら、まず焦らなくて良いことを伝えたいです。
就職活動という短期間で「やりたいこと」が見つけられなくても、「将来やりたいことが見つかった時のために、それを実現させる力を身に付ける」という長期的な視点でファーストキャリアについて考える方法があります。
もし今悩んでいる方がいらっしゃれば、キャリアを長期的に見直してみることも人生における選択肢の一つだと思っていただきたいです!
<執筆/撮影:久下 萌美>
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