【業務紹介/アナリスト】コンサルタントに求められる基礎的なスキルを培う

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この記事で分かること

・アナリストの業務内容とプロジェクトでの経験
・やりがいや意識していること
・今後の目標

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プロフィール:M. M.

早稲田大学を2023年3月に卒業し、新卒でZEINに入社。大学時代は茅葺き屋根に関する研究を行っていた。最近はおいしい日本茶を探すことにはまっている。

業務内容とプロジェクトでの経験

アナリストの業務内容について、コンサルタントとの違いも含めて教えてください。

アナリストの仕事は、コンサルタントとしての基本的なスキル、知識、マインドセットを習得することと、上司の指示を正確に理解して業務を遂行し、自身の成果にコミットすることです。ここでのスキルや知識とは、考え方のロジックの組み方やビジネスマナーなどを指し、コンサルタントとしても一社会人としても身に付けておくべき、汎用的なものを意味します。さらに、コンサルタントはそれらが身に付いている前提で、チームあるいはプロジェクトのゴールに向かい、主体的に役割を果たしていくことが求められます。

アナリストは、ZEINでは2024年4月に新たに設けられた役職です。従来は、新卒1年目の社員もコンサルタントとして入社していたのですが、コンサルタントという役職の中にも求められるスキルが複数あることから、それらを細分化し、より基礎的なものを集中的に習得することを目的につくられました。

アナリストの期間に参画していたプロジェクトでは、どのような業務を行っていましたか?

アナリストだった期間からコンサルタントに昇格した現在まで、一般社団法人の会計システムを刷新するプロジェクトに携わっています。そこでは主に、これまで使っていた会計データの移行や、新しい会計システムと連動する業務システムの企画・設計・開発などを行っています。プロジェクトは移行と開発のチームに分かれて活動しているのですが、私は配属当初から一貫して開発のチームに加わっています。

そこでのアナリストとしての仕事は、大きく分けて2つありました。

1つは、会議に関わる仕事です。週に3回ほど会議があり、もう1人のアナリストと分担して議事録を作成していました。議事録の作成は、アナリストの多くが最初に経験する仕事です。会議によって議事録に求められる粒度が異なるため、過去の議事録を参考にしたり、先輩からのフィードバックをもとにしたりして、書き方を身に付けていきました。また、会議で使うスライドを作ったり、時にはお客様の前で説明したりすることもありました。

もう1つは、システム開発に関わる仕事です。システムの設計書に従い、Javaという言語でコードを書いていました。そして、自分たちが書いたコードでシステムが正常に動作するのかを確認するため、単体テストと呼ばれる検証を行ったり、私たちが作ったシステムをお客様に分かりやすく使っていただくためのマニュアルを作成したりしました。

※単体テスト:システムを部分ごとに分けて、各部の動作を検証するテストのこと。

上記の業務を行うなかで、苦労や困難はありましたか?

議事録の作成に関しては、プロジェクトに配属された当初、会議の内容をきちんと理解し、趣旨に沿った議事録を作成することが大変でした。普段から会議に出席しているメンバーにとっては、話の前後の脈絡や前提知識を踏まえたうえで話が進んでいくことが多々あるのですが、自分はそれを知らないため、議事録にきちんと落とし込めないという事態が発生していました。会議の議事録は毎回先輩が添削してくれるのですが、ほとんど朱入れされている状態で返ってくることもありました。そのため、自分が知らない、分からない部分を中心に先輩に質問するなどして、とにかく知識を身に付けることを徹底しました。知識がつけば、自ずと会議についていけるようになり、議事録の作成にも苦労しなくなりました。

開発業務に関しては、Javaを用いたコーディングの経験が少なかったことです。プログラミング自体はやったことがありましたが、Javaを使ってコードを書くのはZEINに入社してから始めました。そのため、Javaで書くとシステムがどのように動作するのか、イメージがつきづらかったです。また、プロジェクトチームでは「常識」であるコーディングのルールや、コードを書き終わった後に行う工程を知らなかったために、書き終わったコードを自分のパソコンからアップロードする際に失敗したこともありました。それも、チーム内のルールに慣れたり、トライアンドエラーで何度も試したりして解決していきました。

※コーディング:プログラミング言語を使ってコードを書く作業のこと。

決断力と広い視野を持ったコンサルタントになりたい

アナリストとして、どのようなときにやりがいを感じていましたか?

受け取ったタスクを一つひとつやり切ったときに、自分のできることが増えていく感覚を実感し、やりがいを感じていました。小さなことであっても自分でやり遂げた経験は、指導してくれる先輩との信頼関係の強化にも繋がっているように思います。

また、プロジェクトメンバーと協働して作った一つのシステムがきちんと動作しているのを見たときにも、チームの一員としてのやりがいや達成感を感じていました。私たちは日々、個人ではなく「チーム」として動いているため、一人で作るよりも規模の大きいシステムを開発することができます。自分が全ての工程に携わっているわけではありませんが、自分が作ったものを含めて一つの大きなシステムが仕上がると、チームワークの良さを実感します。

アナリストの期間に意識していたことを教えてください。

早く仕事に慣れるために、自分の中にインプットを増やそうという想いから、フレーム化された仕事は一早く身に付けたり、周りの先輩方の真似をしたりすることを意識していました。アナリストが最初に経験する議事録やメールの作成といった業務は、基本的に使い回すことができるフレームやテンプレートがあります。それらを用いることで、効率的に業務を消化するようにしていました。この繰り返しを通し、自分の中にさまざまなパターンが蓄積されていくと、新しいやり方を見つけたり、自分なりに工夫を凝らしたりすることが可能となり、業務の効率化だけでなく、質の向上にも繋げられると思います。

コンサルタントに昇格したいま、チャレンジしたいことを教えてください。

コンサルタントは上司の指示通りのアウトプットを出すだけでなく、自分で考えて主体的に動くことも求められる役職なので、まずは自分で考えて判断できるようになりたいです。すでに形の決まったアウトプットを出すのではなく、アウトプットの枠組みを自分で決められるようになりたいですね。

また、今後はプロジェクトの全体観を意識し、広い視野を持って業務に当たれるようにもなりたいです。今までは渡されるタスクが比較的小さかったこともあり、各タスクを「点」として捉えがちでした。しかし、今後は業務全体における自分のタスクの位置付けや、他のタスクとの関連性にも目を向けながら、自分の業務を見通せるようになりたいです。

ZEINには成長できる環境がある

ZEINの魅力を教えてください。

私が考えるZEINの魅力は、2点あります。

1つは、社員一人ひとりの裁量が大きく、さまざまなことへのチャレンジを通して早く成長できる点です。プロジェクトに入りたての頃は、右も左も分からない状況ではありましたが、先輩から「これならできるのではないか」という”小さな挑戦”を経験させてもらいました。会議中にお客様の前で説明をしたのも、プロジェクトに配属されてから2、3週間ほどのときで大変緊張しましたが、実際には最後まで話しきることができました。入社後間もない時期に「一つの成果」を経験できたことは、自分の成長に間違いなく活きていると思います。このように、自分の実力よりも少しだけ難易度の高い仕事を、期待を込めて任せてもらえるというのは、早く成長するために非常に良い環境だと感じます。

もう1つは、柔軟な働き方が可能で、ストレスなく働くことができる点です。プロジェクトにもよるかもしれませんが、状況に応じてリモートワークを活用できるうえ、裁量労働制が導入されているために、一定の裁量内であれば自由に働ける環境があります。きちんと業務を遂行することができれば、自分の生活リズムに合わせて働ける点は大きな魅力です。

ZEIN JOURNALをご覧の皆さまへ。

まず就職活動のアドバイスとして、私は自分に合った会社に入ることが一番だと考えているので、自己分析を深めることで、自分の価値観を知ることが重要だと思います。業界選びで迷ったり、内定をもらっても決めきれなかったりする人が少なくないと思いますが、そうした迷いや悩みが生じるのは、自分にとっての絶対的な価値観や本当にやりたいこと・好きなことが明確ではないからではないでしょうか。

自分の価値観を知る一つの方法として、「比較」がおすすめです。さまざまな考え方や価値観の比較を積み重ねることで、自分の認識や好みの本質的な部分が見えてくると思います。そのためには、色々なことを経験したり、何か一つのことを極めたりする過程で、感じたことや変化した価値観について振り返ること、また他者と価値観を共有・比較することが有効です。自己理解が深まれば、自分の価値観に最も近い選択や、想定していたことと現実との乖離を極力小さくした選択が採れるようになり、自分の判断に自信が持てるようになります。そうすれば、就職活動における迷いや不安がなくなり、自信を持って進路を決めることができると思います。

また、就職活動に限らず、常に自信を持って決断するためには、日頃から自己分析をしておいた方が良いと考えています。自分のことを深く知っておいた方が、「自分にとっての正解」に近い答えを出せると思うからです。その点、ZEINでは自身のことを振り返る機会が多く設けられており、その時々で自分に不足している要素、挑戦してみたいことを明確にすることで、自分をさらに成長させられる環境があります。業務における目標の達成度やプロジェクトでの自分のパフォーマンスを振り返る際に、上司からフィードバックをもらうのですが、上司とは普段から距離が近いため、自分のことをよく知っている立場の方から適切なアドバイスをもらうことができます。入社してからも自分と向き合う機会が多いということは、業務を通して変化していく価値観を連続的に見つめ直し、行動を改めるきっかけになるうえ、日々アップデートされる自分の理想像をより敏感に捉えることに繋がると思います。

<執筆/撮影:渡辺 藍>
※本記事掲載の情報は、公開時点のものです。