新卒採用

人事直伝!サマーインターン面接のポイント

  • 就活Tips
  • 面接対策
  • インターン

この記事で分かること

・面接官が回答内容で重視しているポイント
・インターン選考を通過する学生の共通点
・学生にコンサルらしさを感じる瞬間

  • facebook
  • X
  • LinkedIn

プロフィール:鈴木 右子

明治大学国際日本学部国際日本学科出身。新卒で製造小売業界へ入社し、幅広い業務を経験したのち人事へ転向。その後は大手人材派遣、ベンチャーD2C/クリエイター事業など、様々な業界で人事やバックオフィスを経験し、2024年8月にZEINへ入社。 趣味は、ライブ・スポーツ観戦、漫画、おいしいものを食べること。

面接官が回答内容で重視しているポイント

サマーインターンの面接で重視しているポイントはありますか?

サマーインターンの面接では、応募者がその時点でどのような経験やスキルを持っているかよりも、これからどれだけの伸び代があるかを重視しています。特にZEINでは、自分の意思を持ち、主体的に物事を前に進められる人かどうかという点を大切にしています。

エントリーシート(ES)と面接段階で注目しているポイントはどう変わりますか?

ESは就活生について知る「入り口」のような役割であるため、伝えたいことが伝わってくるか、純粋にその人と会ってみたいと思えるかがとても大切です。そのため、過去の経験が淡々と書かれているものより、どう考えてどう行動したかが伝わるものが強く印象に残ります。また、過去の経験の中でどのようなことを大切にしていたのかを表現できていることがポイントになります。
一方面接は、ESで書かれている経験について深掘りし、「応募者に対しての理解を深めるための場」です。そのため、対話をしながら、行動を起こした背景や話している内容の一貫性を確認するという目的があります。

学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)で重視しているポイントはありますか?

特に重視しているのは、応募者の思考プロセスや行動の背景です。例えば、「周囲を巻き込んで行動しました」という実際に取った行動だけでなく、なぜ周囲を巻き込もうと考えたのか、何を目指してその行動を取ったのかなど、行動に至るまでの思考プロセスについても伝えていただけると、その人の考えが見え、もっと深掘りしたいと思います。また、エピソードの規模感よりも、自分なりの思いがあるか、困難な状況でも目標達成に向けて行動し続けられているかが伝わる方の方が印象に残ります。

深掘り質問への回答で好印象な学生の特徴はありますか?

完璧な回答をできなくとも、考えながら誠実に答えようとしていることが伝わる学生は好印象だと感じます。コンサルタントとして業務を行うにあたり、思考の整理や言語化能力、相手の意図を汲む力が欠かせません。そのため、想定外の深掘り質問に対して戸惑う場合にも、自分の考えを頭の中で整理してそれをうまく言語化したり、質問の意図が分からないときはその場で確認したりと落ち着いて回答できるという点が好印象な学生に共通していると感じます。

インターン選考を通過する学生の共通点

サマーインターン面接を通過する学生に共通点はありますか?

まず、面接を開始後すぐに好印象を受けるのは「対話ができる」学生です。ここでいう「対話ができる」とは、相手の質問の意図や背景を汲み取ろうとし、相手の反応を見ながら話す内容を柔軟に変更するなど、相手を意識してコミュニケーションを取れることです。また、自分が置かれた状況を俯瞰し、自主的に自分の役割を調整し、行動できる学生がインターン選考において高く評価されやすいと感じています。

学歴や経験以外で強みをアピールできるポイントはありますか?

「達成までやり切る意志の強さがあるかどうか」は大きな強みになると思います。そのため、「自ら目標を設定し、達成に向けて試行錯誤しながら進めた」「思うようにいかない場面でも状況をそのままにせず、改善を重ね、最後までやり切った」といった、諦めずに挑戦し続けた経験はぜひ伝えていただきたいです。そうした経験から、その人の根本にある思いを知ることができ、本来の強みが見えてくることも多くあります。また、そのような姿勢を持つ方とは、一緒に頑張りたいと感じます。

一緒に働きたいと感じる学生の特徴について教えてください。

「相手視点を持っている」「自分なりに相手に価値を返そうとしている」と感じられる方と一緒に働きたいです。
コンサルタントの仕事の多くはチーム戦であり、相手を意識した行動ができることはとても重要です。
面接では、相手が理解しやすいような話の構成にできているか、相手の反応を見ながら内容を柔軟に変えられているか、という点からも、相手視点があるかを判断しています。
また、コンサルに向いているかという観点では、結論が明確で内容に一貫性があり、伝わりやすい順序を考えて話ができている学生には、コンサルで求められている論理的思考力が備わっていると感じます。
また、想定していなかった問いに対しても、自分なりに仮説を設定し、軌道修正しながら会話できる方には、思考の柔軟さが見えるため、コンサルに向いていると感じます。

「惜しい」と感じる学生の特徴はありますか?

「自分の経験を自分の言葉で話せていない人」には勿体なさを感じます。実際、完璧な回答をするために事前に回答を用意している方も多くいますが、綺麗な形になり過ぎてしまい、その人の本音や行動を起こすまでの思考のプロセスが見えにくいこともあります。そしてこのような場合、深掘りの質問をすると回答ができない、回答からその人らしさが見えにくいということも多々あります。そのため、面接官としては、多少拙くても自分の言葉で話してもらうことで、その人自身について理解することができ、より印象にも残ると感じています。

印象に残る学生の特徴を教えてください。

「なぜその行動を起こしたのか」や「意思決定の判断軸は何か」を積極的に伝えてくれる学生は自然と印象に残ります。人事としては、これらの観点からその人らしさを感じ取るので、「自分はこういう考え方でこういう行動を起こす人だ、今までもこうやって行動してきた」ということが伝わる経験を話してもらうと印象的です。

面接官が質問する意図を理解することが重要

よくある質問の意図と重視しているポイントを教えてください。

・ガクチカ

ガクチカでは、成果そのものというより、目標達成までのプロセスと、目標を達成するためにやり遂げられたかという志向性に注目しています。質問の意図は、自分なりに考えて動いた経験があるか、学んだことの再現性があるか、学んだことを他の場面でも活かせるかを確認することにあります。そのため、「何を目標に設定し、課題をどのように捉え、どう行動したか。そして、その経験から何を学んだか。」という点を重視しています。

・強みと弱み

強みと弱みを聞く意図は、自己理解度を確認することです。自分の強みや弱みをどう認識し、強みであればどんな場面でどう活かそうとしているか、様々な場面での再現性はあるかに注目しています。また弱みについては、弱みを持っていること自体は問題でなく、自身の弱みにどう向き合っているか、改善方法を自分なりに言語化できているかがポイントだと考えています。

逆質問で良い印象を受ける学生はいますか?

自分なりに企業理解をし、前提知識があるうえでの質問には良い印象を受けます。例えば、「その会社で働く上で求められるスタンス」「新卒の若手社員にどんなことを期待しているか」「入社後の働き方のイメージ」といった、自分が入社後に成長できるイメージを持ちたい、会社で成長していきたいという意図が伝わる質問は好印象です。

学生にコンサルらしさを感じる瞬間

「なぜコンサルか」を質問する意図と重視しているポイントを教えてください。

理由の一つはコンサルという職業に対する理解度を確認するためです。
コンサルの幅広い業務のうち、どの部分に面白さを感じているのか、どんな力を身につけて将来どうなりたいのかという点や、これらがその人のこれまでの経験や価値観と紐づけて考えられているか、コンサルという職業がマッチしそうかという点に注目しています。

学生に「コンサルらしさ」を感じるのはどんな瞬間ですか?

課題を構造的に捉えようとする姿勢が見えた時にコンサルらしさを感じます。会話の中で、「論点を整理する・前提を確認する・相手の意図を汲み取るような質問をする」といったプロセスそれぞれに理由を持って行動できる方は、コンサルタントに向いていると感じます。

サマーインターン面接の前にやっておくべきことを教えてください。

選考を受ける会社について「どんな会社か」「何に強みがあるか」「自分はどこに興味を持ったのか」を整理をしておくことが大切だと思います。どれだけ企業研究をしたかという量より、自分がその会社に惹かれている理由を言語化し、自分の言葉で伝えられるように準備できているかが重要です。
また、事業内容や業務内容だけでなく、人やカルチャーといった「その会社らしさ」の部分まで注目できている学生は好印象です。なぜなら、自分がその企業に適しているかまで考えていることが伝わるためです。ホームページや社員のインタビューを読んでいくと、会社が大切にしている価値観や活躍している人の特徴に共通点が見えてくるはずですので、ぜひ活用してみてください。

読者へのメッセージ

サマーインターン面接では完璧な答えを出すこと以上に、「自分が何を大切にしているのか」「何にどのように向き合ってきたのか」「将来どんな自分になりたいのか」を自分の言葉で伝えることが大切です。人事の視点から見て、自分の意思を持って挑戦し続けられる人と一緒に働きたいと感じています。
自分の思考性を伝えることを意識して、ぜひ自分らしさを忘れずに就活に臨んでください。

<執筆/撮影:伊藤 早織/伊藤 蒼司>
※本記事掲載の情報は、公開時点のものです。