「漠然とコンサルに興味があるが、志望動機が作れない」
「最近、友人がコンサルの選考を受けていて気になっている」
そんなお悩みを持っている方に向けて、大手コンサルティング会社に内定が出た2名の実例を用いて、コンサル業界の選考通過率を上げる志望動機の作り方を解説します!
1. 運動部/塾講師経験者 Aさんの志望動機
国立大学文系のAさんは、コンサル・総合商社を中心に就活したそうです。早速AさんのESを見ていきましょう。
志望動機の要点
① 高校の部活動経験や、大学の集団指導塾のアルバイト経験を根拠にしている
② 経営に携わる仕事で自己成長と共に企業の成長に貢献したい
③ より多くの人、企業のサポートがしたい
2. 長期インターン経験者 Bさんの志望動機
私立大学文系のBさんは、コンサル・ITを中心に就活されました。
志望動機の要点
① 海外インターンシップや長期インターンシップの経験を根拠にしている
② 経営課題の解決を通して経営者に貢献したい
③ 特定の領域に限定されずに課題解決ができる
3. 志望動機作成の推奨手順
Aさん、Bさんに共通して、コンサル業界の特徴と自分の経験を踏まえた内容となっていました。では、そのような志望動機はどのように作るのでしょうか。早速、志望動機作成の推奨手順をご紹介します。
志望動機作成の推奨手順
① コンサルティング会社の特徴を把握
② 自分のやりたいこと・ありたい姿を決定
③ 実現するためのファーストキャリアの条件を整理
④ 志望動機を文章化
① コンサルティング会社の特徴を把握する
コンサルティング会社の特徴を把握するときは、イメージやWebサイトに書いてあることを鵜呑みにするのではなく、必ずビジネスモデルや仕事の流れ、実績などの事実を押さえにいきましょう。
例えば「コンサルティングは課題解決を行う仕事である」では不十分で、
・クライアントの経営層を相手に、課題特定から施策立案までをプロジェクトベースで取り組む。
・デジタル関係のビジネスコンサルティング案件数は、直近5年でxx%増加している
など、しっかり事実まで十分に把握しましょう。OB/OG訪問で社員の方に伺うのも非常にオススメです。
② 自分のやりたいこと・ありたい姿を決める
将来、自分がどんなことをやりたいか、もしくはどんな状態でありたいかを考えてみましょう。なかなか浮かばない方は、逆にどんなことがやりたくないのか、どんな状態にはなりたくないのかから考えると整理しやすいため、オススメです。
③ 実現するためのファーストキャリアの条件を整理する
やりたいこと・ありたい姿を決められたら、それを実現するためにはファーストキャリアでどのような環境(業界・会社)に行くべきかを整理してみましょう。この条件が、業界の選定軸になってきます。
④ 志望動機を文章化する
最後に、業界の選定軸を志望する業界が満たしていると明確に伝え切れるように、志望動機の論理構成を決定し、文章化しましょう。
志望動機の論理構成を決め文章化する時の注意点は、自分の経験を志望動機に盛り込むことです。
自分の経験が記述されていない志望動機は「単なる企業の特徴を記した文章」になってしまい、ESの読み手が一番知りたい「あなた」についての情報が得られず、書類選考を通過させるべきなのかを判断できなくなってしまいます。
志望する理由を決めたら、その理由が自分にとって重要であると言える経験を探してみましょう。志望理由を決めてから自分の過去の経験を振り返ることは、短時間で使用する経験が選択でき、その経験を端的に言語化することが可能になるのでオススメです。
4. 総合コンサルティング会社の特徴と、SIerとの違い
ここからはコンサル業界が気になっている皆さんに向けて、コンサルティング会社の特徴をご紹介します。
総合コンサルティング会社とは
総合コンサルティング会社とは、戦略立案・構想策定〜システム開発・導入までをワンストップで手掛けている会社です。
SIer(エスアイヤー)との違い
同じようにシステムの開発や導入を行う企業として、SIer(エスアイヤー)との違いをご説明します。SIerは、クライアントのシステムの開発や運用を請け負う企業です。コンサルティング会社との違いは、主に以下の2つです。
① 携わるフェーズの広さ
ITプロジェクトは通常、以上のフェーズで行われます。総合コンサルティング会社とSIerでは、ITプロジェクトの携わるフェーズが異なります。総合コンサルティング会社はIT戦略立案から関わることが多く、SIerはシステム開発に強みを持っているため、要件定義のフェーズから関わることが一般的です。
②カウンターパート(対応相手)
総合コンサルティング会社はプロジェクト内容やそのプロジェクトのフェーズによって経営企画、業務部門、情報システム部門、管理部門など、対象領域を主管する部門と一緒に仕事をしていきます。一方でSIerのカウンターパートは、クライアントのシステムを統括する情報システム部門であることが一般的です。
5. ZEINの特徴
さらに、ZEINが気になっている皆さまに向けて、ZEINの特徴をご紹介させていただきます。
ZEINは2017年に大手コンサルティングファーム出身者を母体に設立した総合コンサルティング会社です。経験豊富なコンサルタント、エンジニアの知見を活かし、全フェーズの課題をワンストップで解決する提案はもちろんのこと、各工程の課題解決をするスポットも提案を可能としているため、クライアントから多様なプロジェクトを引き受けています。
プロジェクト事例
近年注目されているスマートシティや地方創生のプロジェクトも担当しています。
システム開発だけでなく、事業立ち上げに向けた業務プロセス策定から一貫して担当しています。
グローバル企業の海外拠点を巻き込んだプロジェクトも担当しています。
いかがでしたでしょうか。
先輩のES事例と志望動機作成の推奨手順が、少しでも参考になれば幸いです。
<執筆:白濱 恭太郎>
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