社員を繋ぐ「ZeinBu」の活動内容と目的とは

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この記事で分かること

・ZeinBuとは
・設立の目的
・業務の中で感じるZeinBuの効果

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居心地の良い空間づくりのための「ZeinBu」

ZeinBu設立者、運営委員の紹介

秋生 宗範(あきう むねのり)
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2008年に株式会社シンプレクス・テクノロジー(現 シンプレクス株式会社)に新卒入社。その後、アーンスト・アンド・ヤング アドバイザリー株式会社(現 EYストラテジー・アンド・コンサルティング)に転職し、インフラ系チームのリーダーを担当。EYアドバイザリーでアサインされたプロジェクトのPMだった志賀野さん(ZEIN代表取締役社長)の誘いを受け、ZEINに参画。現在はディレクターとして金融プロジェクト全体のリードを担当。

ZeinBuの活動とは

「ZEINの部活」という意味で「ZeinBu」という名称が付いており、社員同士の交流促進を目的とした社内活動です。元々は仲の良いメンバー間で集まっていたものを、社員同士がプロジェクト外でも繋がりを持てるような場に活かしたいと考え、設立しました。

参加を強要するような姿勢はありませんが、形式上少なくとも1つの部には入ってもらっています。現在は全部で14個の部活があり、それぞれの部によって開催頻度は異なりますが、皆楽しく活動してくれているようです。
基本的に仕事優先で活動しており、各部員がスケジュールを共有してアクティビティの日時を決定し、出席可能な人が参加しています。部活というよりも同好会の方がニュアンスとしては近いかもしれません。

具体的な活動内容について

現在は全部で14個の部活動が行われています。

むーくん部・ZEIN女子部・釣り部・ゴルフ部・グルメ部・お酒研究会・マリン部・ポーカー部・ボードゲーム部・スポーツ観戦部・スポーツ愛好会・落語鑑賞部・FC Zutti・Work out部

それぞれの部には会社から部費が支給されます。例えば、落語鑑賞部ならチケット代に部費を使うことができますし、私が所属するポーカー部ではゲームを行う際の飲食代として使用しています。
また「最も活動が盛り上がった部」には志賀野さんからの表彰があります!

各部の詳しいレポート記事もありますので、合わせてぜひご覧ください。

設立の目的

設立の目的は、2つあります。

1つ目は、社員の人柄を知る機会を作り、内部のコミュニケーションの活性化を図るためです。

コンサルティングファームでは基本的にプロジェクトごとにチームを組成し、プロジェクトが終了するとチームも解散します。そして新しいプロジェクトを開始する際には、アサインリストを見てチームメンバーを決定します。しかし、会社の規模が拡大し社員が増え、その人の名前や経歴だけを見てもなかなか「どのような人なのか」といった人柄を把握しきれない場面が出てきました。

※アサインリスト:各メンバーが、いつどのプロジェクトに入っているかの確認ができる社内資料

私はプロジェクトマネージャー(PM)を務めることが多く、プロジェクトチームを組成することもあります。PMの立場としては、ZeinBu として多くの社員と業務外でもコミュニケーションを取る場を設けることで、チームを組成する際にメンバーのイメージが湧きやすくなると考えました。

また、若手の評価を行う立場として、彼らが「どのようなプロジェクトでどのように活躍していたか」を他の社員から聞く機会が多々あります。しかし、人からの評価を聞くだけではなく、ZeinBu を通して実際にコミュニケーションを取っておくことで、より多角的にその人物を見ることができるというプラスの面があると考えています。

2つ目に、社員間のコミュニケーションのハードルを下げたいという思いがあります。

これはZEINの成り立ちに関わる部分でもありますが、元々ZEINは大手ファームからのスピンアウトのような形で始まっています。近年は中途入社や新卒入社の方々も増えましたが、会社の初期メンバーは志賀野さんと共に長年仕事に取り組んできた人達です。

そのような状況で、中途入社の方々が既存のメンバーをいきなり飲み会に誘ったり、深いコミュニケーションを取るのはハードルが高いのではないかと感じました。また新卒の方々に対しては、同期という繋がり以外にも社内で相談できる相手をぜひ作ってほしいという思いがあります。そこで、お互いを知って仲良くなる機会として、部活動という場が重要なのではないかと考えました。

また特に、中途入社のマネージャー以上の人にとって、ZeinBu の活動は業務に活かしやすいと思います。

コンサルタントは基本的に、一人一人がそれぞれの領域のプロフェッショナルであることが多いです。そのため、他のメンバーが精通している領域を理解していれば、プロジェクト進行に関する質問を気軽に投げかけることができます。また、PMがメンバーの専門領域を知っていることで、メンバーの強みが引き出されやすい環境を作り出すことができます。ZeinBu での繋がりがプロジェクト遂行に活かされる場面は多いのではないかと考えています。

業務に活かすことができ、かつ居心地の良い空間づくりのための「ZeinBu」です。

私自身、以前のインタビューでZEINの魅力として「居心地の良さ」を挙げたかと思います。一般的に、コンサルティングファームにはロジカルでドライなイメージがあるかと思いますが、その面においてZEINの雰囲気は少し異なるかもしれません。

ベンチャー企業という気質もあり、ロジックの強さだけではなく、会社のメンバーや組織の雰囲気といったトータルの総合力でクライアントにバリューを提供しようという思いをZEINでは強く持っています。
会社の総合力をさらに向上していこうとする姿勢が、ZeinBu の設立に繋がったのかもしれません。

社内コミュニケーションの活発化

普段の業務の中で、「ZeinBu」の効果を感じられることはありますか

社内で顔を合わせた際など、普段のコミュニケーションが取りやすくなったように感じますね。例えば、私が所属するポーカー部では、若手もゲームのプレイ中は自然とフランクな言葉遣いになります。それまで接点があまりなかったメンバーとも、ZeinBu を通して一気に距離が縮まりました。

PMの立場から考えると、実際にプロジェクトが始動する際に、メンバーの人柄をある程度理解した上でアサインできるので、プロジェクトの成功に繋がりやすくなったと感じています。そして結果的にクライアントに満足していただける可能性が高まっていると思います。

会社の立場から考えると、今後 ZeinBu でのレクリエーションを通して社員同士の横の繋がりが増えることで、若手の帰属意識が高まるのではないかと考えています。
また、仕事の悩みを相談できる相手が増えれば、若手自身の助けになりますし、会社としては若手の意見を吸い上げやすくなります。歳の離れた上司だけでなく、歳の近い社員同士など相談できる窓口が増えることは、会社にとっても非常にプラスの効果があるだろうと感じています。

今後、「ZeinBu」にはどのように成長してほしいと考えていますか

これからも「社員同士の繋がりを作れる場」として長く続いてほしいですね。
ZeinBu としての正式な活動は始まったばかりですが、ゆくゆくは大会で優勝する部や、新しい事業に繋がるような部が出てきたら面白いと思います。これからも社員同士が仲良くなれる場として継続・拡大していってほしいです。

社員の「やりたい」を尊重するZEIN

ZEINの魅力を教えてください

会社として「何をしたら社員が幸せになるか」について考えており、「社員が挑戦してみたいこと」を尊重してくれることがZEINの魅力だと思います。今回の ZeinBu 設立や、自分が興味を持っているプロジェクトを立ち上げた経験からも、個人の興味や意欲を尊重してくれる会社であると感じています。

また、「社員が働きやすい雰囲気」を会社が作るのではなく、社員全員が「一人一人が居心地の良い環境とは何か」について考え、会社はその考えを整理するような印象を持っています。

現在行っている GPTWもこの姿勢が表れた活動ですし、「居心地が良い環境」について社員の意見を吸い上げる土壌が整った会社ではないでしょうか。

GPTW:Great Place To Workの略。Great Place to Work® Institute Japanが『働きがい』に関する調査・分析を行い、一定の水準に達していると認められた会社や組織を各国の有力なメディアで発表する活動です。ZEINは社内環境を改善するプロジェクトの1つとして、GPTWが認定する「働きがいのある企業」になることを目指し、様々な取り組みを行っています。