就活生の皆さんが抱える、コンサルティング業界に関する素朴な疑問について、ZEINのメンバーがQ&A形式で回答しました。
是非ご覧ください!
Q1. プロジェクトアサインの判断軸は?
A. 原則は会社が責任をもち、社員個人の志向・スキル・経験を考慮して決定します。
プロジェクト毎に最適な体制で推進するため、ゼロベースで体制を検討し、会社全体からメンバーを選定します。
具体的な判断材料として、社員のこれまでのプロジェクト経験やスキル、(成長を目的として)経験させたい業務が挙げられます。なお、もちろん本人の志向性も考慮し、最終決定します。
Q2. システム導入におけるSIerとITコンサルタントの違いは?
A. システムが仕様通りに動くことだけでなく、そのシステムを利用して、ビジネス/業務が動くことを最重要視するのがITコンサルタント。
一般的なSIerのミッションは、クライアントの要求に基づき、システム設計を行い、その仕様どおりにシステムが動作することを保証することです。一方、ITコンサルタントは企業に存在する課題の洗い出しを行い、その課題を解決するためのシステムを作ることがミッションになります。
仕様通りにシステムが動作することや、保証することはSIerと共通していますが、ITコンサルタントは、そのシステムを利用して、業務が目的通りに動き、ビジネスにインパクトが与えられるかをミッションとしています。
また、クライアントの要求に対する対応にも違いがあります。一般的にSIerはクライアントからの要求の変更・追加に対して、費用、スケジュールを押さえた上で、原則請け負い、拒否することはありません。
一方、ITコンサルタントはクライアントからの依頼であっても、投資対効果やプロジェクトへの影響度を考え、その要求変更・追加が本当にビジネス上のインパクトになるかどうかを検証し、開発に取り込むかをクライアントと共に最終決定します。
Q3. コンサル業界の面接で、見られているポイントは?
A. 経験した内容そのものも大切だが、その経験を客観的にどう捉えて、論理的に自分の言葉で伝えられるかが重要。
面接官が注目しているのは、「自分が経験から何を感じ、学んだのかを、自分の言葉で、相手の立場からも理解しやすいように論理的に伝えることができる能力」を備えている人物かどうかです。つまり、如何に「コミュニケーションができているか」です。話している詳細な内容は、その次に評価されます。
論理的に伝えられることは、「物事をロジカルに整理出来ている」という評価につながります。プロジェクトはチームで推進し、クライアントとのコミュニケーションも多いため、チームワークや信頼関係を構築することは非常に大切です。その際に、この能力をもつ人物であることがポイントになってきます。
Q4. コンサル業界における大手とベンチャーの違いは?
A. 1番の違いは、案件の規模です。
大手コンサルティングファームは、近年の急激な人員拡大により、大規模案件や海外拠点と連携したグローバル案件を中心に受注する傾向が強く、小規模案件は少なくなっています。独立系コンサルティングファーム(ベンチャーを含む)は、小中規模の案件を中心に受注しており、以前は国内案件が多かったものの、近年の傾向として、グローバル案件も引き合いが多くなっています。
また、クライアントも大手と独立系(ベンチャー)の「規模」や「コスト」の違いを理解し、依頼する案件の特性によって、使い分けているのが最近の傾向です。
<執筆:濱岡 聖朗>
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