「私服可」「私服でお越しください」
こう言われた時、皆さんはどんな服装で行きますか?
「本当に私服で行ってよいのか?」「私服といってもどのような私服がよいのか?」
と不安を抱く方も少なくないのではないでしょうか。
今回は「私服可」と言われたとき、就活生はどんな服装で行けば良いのか について説明していきます!
Chapter1. 「私服可」を伝える意図とは?
まずは、企業側がどういう意図で「私服可」と伝えているかについて説明していきます。
企業側の意図として、2つに大別されます。
①「この就活生はTPOをわきまえているかどうか」のチェック
②「緊張することなく気楽に来てくださいね」というメッセージ
※「TPO」:Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)の頭文字を取った略語。時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分けを指すのが一般的。
①について…
こちらは、就活生に向けて「どのくらいTPOをわきまえた服装で来れるのか?」というチェックをするパターンです。
さすがに服装だけで落とされるということは滅多にないかもしれないですが、あまりにもTPOを弁えていない非常識な服装、またはスーツを着ていないというだけで減点になってしまう厳しい場合もあるので、注意が必要です。
大手企業などによく見られる傾向にあります。
このようなチェックを設ける理由としては「ふるい落とし」が一般的です。要するに「応募者数が多い→1人1人を丁寧に選考するのは難しい→まずは服装でふるいにかけよう」という3段論法です。
②について…
こちらは、就活生に向けて「カッチリとスーツを着ての選考は大変だからラフに私服で来てくださいね」という優しさが込められているパターンです。
スーツより私服の方がリラックスできて、より素の状態を引き出すこともできるという意図も込められています。よほど非常識な服装でない限りは、特に服装だけで減点される可能性は低いでしょう。
ベンチャー企業などによく見られる傾向にあります。
このようなメッセージを伝える理由としては、「大手企業ほど応募者数が多いわけではないから、服装でふるい落とすのではなく、しっかりと個人個人の中身で判断しよう」というのが一般的です。「ちゃんとスーツを着てきていること」にこだわらず、まずは「来てもらうこと」に重点を置いた結果になります。
Chapter2. どんな服装で行くのが正解?
さて、意図が分かったところで本題に入っていきましょう。
ズバリ、「どんな服装で行くのが正解か?」という問いに対する回答はこちらです。
「迷ったらとりあえずスーツを着ていくのが最も無難である」
何をもって正解とするかによって回答は変わりますが、「減点される可能性が最も低い」という意味での正解であれば、スーツになります。仮に私服で減点されることはあったとしても、スーツで減点されることはほぼないでしょう。
困ったらスーツを着ていくのが最も無難とは言いましたが、もちろん最も大事なのは企業研究・業界分析です。
「入社後、どんな服装で仕事をすることになるのか?」について、しっかりと調査しておきましょう。
一般的に「会社の顔」として社外の人間に接する機会が多い職種や業界(例:営業職や金融業界など)であれば、普段からスーツを着て仕事をする機会が多いです。そのため、就活の時にスーツを着ることに抵抗を感じてしまうようであれば、そもそもその職種や業界に向いてない可能性があります。
入社後はスーツが必須という事実を知らず、「就活の時だけスーツを着て行けばいい」という考え方は危険です。仮に選考が上手くいったとしても、入社してから自分が苦しむことになるので、長期的な視点で服装について調査しておきましょう。
Chapter3. 仮に私服で行くとしたら?
企業研究や業界分析をした結果、「そこまでカッチリとスーツじゃなくて良さそう」と判断できたとして、私服で行くとなった場合の注意点です。
基本的に「オフィスカジュアル」と呼称される服装で選考に行きましょう。
「カジュアル」=「どんな服装でも良い」というわけでは決してありません。仕事をするビジネスパーソンとして、常識の範囲内に抑える必要があります。
男性でも女性でも共通して必須な要素は、
①派手すぎないシンプルなデザインとカラー
②清潔感のある服装
③オフィスに違和感のない小物やバッグ、カバンなど
の3点です。
あまりにも派手な見た目や奇抜なファッションは自重しましょう。具体的に写真付きで詳細を知りたい方は「男性 オフィスカジュアル 就活」「女性 オフィスカジュアル 就活」などで検索してみてください。
この記事で皆さんの就活が少しでも上手くいくことを願っております!
<執筆:濱岡 聖朗>
※本記事掲載の情報は、公開時点のものです。