「コンサルタントに必要なスキルは?」
「そもそも、どんな人が向いているの?」
今回は、コンサルタントという職業を詳しく知っていただくために、コンサルタントに求められるスキルや適性を紹介します!また、コンサルタントになるために、学生時代にやっておきたいことについても解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
Chapter.1 コンサルタントに必要なスキル
まず、コンサルタントに求められるスキルは大きく2つに分類できます。
①個としてのスキル
②チームとしてのスキル
それでは、それぞれのスキルについて詳しく見ていきましょう。
①個としてのスキル
- 論理的思考力
論理的思考とは、因果関係を整理し順序立てて考えること、あるいはわかりやすく説明することを指します。前者はロジカルシンキング、後者はロジカルプレゼンテーションとも呼ばれます。つまり、誰にとっても分かりやすいように整理し、伝える力が論理的思考力です。
コンサルタントは自分の考えを整理して、相手に分かりやすく伝えることが求められる場面に多く遭遇します。コンサルタントに限らずビジネスマン全般に求められるベーシックなスキルですが、コンサルタントを目指すのであれば必須なスキルだと言えます。
- 仮説思考
仮説思考とは、情報収集や情報分析より前に仮説を立てて、情報の少ない段階から問題の全体像や結論を考える思考のことです。
コンサルティングは、限られた時間内で最大の成果をあげることが求められる職業なので、最小限の調査で仮説を立て、効率よく必要な情報を集め、仮説の検証・修正を繰り返しながら、論理的な結論を導き出していくことが必要となります。
- 実行力
ここで言う実行力とは、単に問題について考えるだけではなく、問題に対しての解決策を実行する力のことです。コンサルティングは、机上の空論ではなく、実際にクライアントに寄り添って解決策を実行するところまで行う仕事です。クライアントを巻き込んで形にしていく力が必要となります。
- 情報処理能力
情報処理能力とは、大量の情報の中から自分にとって必要なものを抽出、理解する能力です。
コンサルタントは地頭が重要だとよく言われますが、地頭とはこの情報処理能力のことを指します。この情報処理能力を確かめるものとしてケース問題などが挙げられます。
コンサルタントは答えのない問題と向き合う必要があるため、この情報処理能力が必要であると言えます。
- 知的・精神的・体力的タフネス
コンサルティングは時代によって関わるプロジェクトが変わっていく仕事です。したがって、ゼロから挑戦することが多くなるので積極的に情報を取りに行く必要があります。そういったプロセスを苦にせず、楽しめる知的タフネスがコンサルタントには求められます。
また、クライアントはお金を払っているので、厳しい目で評価されることに耐えうる精神的タフネスも重要です。もちろんそういった知的・精神的タフネスさに加えて、厳しい環境に適応できる体力的タフネスも求められます。
②チームとしてのスキル
- コミュニケーション力
コンサルティングは人ありきの仕事なので当然ベーシックなコミュニケーション力も必要です。
しかし、コンサルタントとして特に必要なことは、会話の中から相手の考えや意図、要望を正確に汲み取れるコミュニケーション力です。会話からクライアントのビジネス上の悩み、問題点を正しく把握できるコミュニケーション力が求められます。
- オーナーシップとリーダーシップ
オーナーシップとは、個人が目の前に存在している課題やミッションに対して当事者意識を持って向き合う姿勢のことです。他方でリーダーシップは、組織や部署、プロジェクトチームなど複数の人材で構成されるグループのメンバーが迷うことなく正しい方向へ向かって突き進むことができるようにサポートするための能力です。
コンサルティングはチームを組んで、お客様に対して支援していく仕事です。常にオーナーシップを持ちながら、リーダーシップを発揮していくことが求められます。
Chapter.2 コンサルタントに向いている人
続いて、コンサルタントに向いている人はどのような人か解説していきます。
①知的好奇心が強い人
コンサルティングは関わるプロジェクトによって必要な知識や情報が変わるため、常に情報をアップデートしていく必要があります。そのため、新しい話題や情報を積極的に取りに行き、常日頃から勉強することを楽しめるような知的好奇心が強い人が向いているでしょう。
②人とのコミュニケーションが好きな人
コンサルティングはチームでの仕事やクライアントと向き合う仕事など「人」ありきの仕事です。そのため、人とコミュニケーションを取ることが好きな人がコンサルタントには向いているといえるでしょう。
Chapter.3 学生時代にやっておきたいこと
最後に、これまでご紹介したスキルを身に付けるために、学生時代にやっておくと良いことについて紹介します。
①考える訓練をする
論理的思考とは何かを体系的に理解するためには読書が有効です。しかし、本を読むだけでは理解するだけで終わってしまうため、自分のスキルにするには日々考える訓練をする必要があります。
例えば、ヒアリングをした社員の方は、ニュースなどで自分が疑問を感じたり問題意識を持ったりした事象に対して、自分なりに原因や仕組みを考え、その上で自分なりの解決策を出してみるなどの訓練を習慣化していたそうです。
さらに、他の人と自分の考えをディスカッションする機会も作ると、他の考えを受け入れる練習になったり、コミュニケーション力を鍛える訓練になったりもします。
友達とカフェにいる時に、店の売り上げの規模やオペレーションを考えたり、さらになぜ売れているのかやどうすれば売れるのかの解決策を考え互いに話してみるなど、日常生活の中でトレーニングすることもできるでしょう。。
②責任あるポジションでの経験をしておく
チームとしてのスキルを身につけるために、学生時代に責任あるポジションでの経験をしておくことが必要です。異なる価値観の人間をマネジメントする力や、オーナーシップを持ってチームプレイをやり通す力をその経験から身につけることができます。
サークルや部活、学生団体などで役職を担うだけではなく、責任を持ってリードする経験、結果に関わらず苦しかった体験や成功体験を積んでおくと、コンサルタントの仕事でも武器になります。
いかがだったでしょうか?
今回は、コンサルタントに必要なスキルや適性、また学生時代にやっておきたいことについて解説しました。
コンサル志望の方に、ぜひ参考にしていただけましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
<執筆:齋藤 賢太>
※本記事掲載の情報は、公開時点のものです。