今回から4部作でお送りする「ZEIN Best Challengerに聞く!」シリーズは、当社で「大きなチャレンジ」に取り組んだ社員(ZEIN Best Challenger)にインタビューし、携わったプロジェクトの詳細と、プロジェクトに取り組む中でどのような課題に直面したのか、それをどのように乗り越えたのかについて、まとめています。
今回は第1弾として、CyberArk*導入プロジェクトおよびZEINにおけるCyberArkサービス立ち上げをリードする、シニアマネージャーの桐谷さんとシニアコンサルタントの澤田さんにお話を伺いました。
ぜひ最後までご覧ください!
インタビュイー紹介
写真左:桐谷 平廉(きりや ただやす)
早稲田大学法学部出身。新卒で日本ユニシス株式会社(現BIPROGY株式会社)に入社後、EYアドバイザリー(現:EYストラテジー・アンド・コンサルティング)に転職。 その後、2018年1月にZEINへ参画し、Boxなどのプロダクトを用いたサービス企画やプロジェクト推進に従事。趣味は、料理・釣り。
写真右:澤田 和平(さわだ かずへい)
北海道大学獣医学部卒業後、大阪市の保健所にて飲食店の許認可業務、食虫毒対応業務などを担当。第2新卒として2020年4月、ZEINに参画。最近の趣味は、滝行、バンジージャンプ、箱根駅伝(走る方)。目指すは超サイヤ人。
CyberArkを活用したZEINのソリューション
CyberArkとは?
CyberArkとは、アイデンティティセキュリティ分野のグローバル企業・CyberArk社が提供する特権ID管理ソリューションです。機密性の高い情報へのアクセスは「特権」が用いられる場合が多く、特権アクセス管理を強化し、企業情報を保護することを目的としています。
ZEINが提供するソリューション
弊社では単純なソリューション導入にとどまらず、豊富なコンサル実績による導入計画の作成、既存システムとの連携により導入効果の最大化、適切な運用設計から運用定着化まで、CyberArkを活用したセキュリティ課題の解決、および特権IDの統制強化をトータルサポートしています。
▼ZEINのCyberArkサービスに関するページはこちら
CyberArk | ZEIN株式会社
https://zein.jp/product/cyberark/
セキュリティ領域への参入
CyberArk導入プロジェクトが始まったきっかけについて教えてください。
桐谷:
あるクライアントのプロジェクトを推進する中で、システム運用におけるセキュリティ強化に関するご相談を受けたことがきっかけです。
その相談というのは、ゼロトラストセキュリティ※を実現する施策の一環として、システムの開発や運用のために使用する特権IDを安全に利用・管理するための仕組みを導入したいというものでした。
そこで、プロジェクトを組成し、特権ID管理に求められるシステム要素やプロセスの整理からシステム導入のサポートまでを現在も行っています。
※ゼロトラストセキュリティ:社内外のすべてのネットワークやデバイスに脅威が潜んでいることを前提に、「すべての通信を信用しない(ゼロトラスト)」という考え方。
このプロジェクトとZEINにおけるCyberArkサービス立ち上げには、どのような関連があるのでしょうか?
桐谷:
クライアントから依頼されたタイミングと、社内でのサービス検討の時期が重なっていたことが大きな要因です。
昨今サイバー攻撃による被害が頻繁にニュースでも取り上げられており、セキュリティ市場への注目が高まっているなかで、ZEINとしてもセキュリティ領域のサービス企画を行っている段階でした。
ZEINでは、これまでも特定のプロダクトを活用したコンサルティングサービスを立ち上げており、プロダクトを活用したサービスを立ち上げることで、セキュリティ市場へ参入しやすいと考えていたため、特権ID管理システムのマーケットリーダーであるCyberArkを用いたサービスを立ち上げることになりました。
クライアントにとって、常に「プロフェッショナル」であるために
プロジェクトに取り組むなかで、困難や苦労はありましたか?
桐谷:
私はサービスをリードした立場なのでマネジメントの視点でお話しすると、クライアントに対して「プロフェッショナル」として価値提供できるのかが大きなチャレンジであり、ZEINにはセキュリティの専門性が高いメンバーばかりではないこともあり、私も含め必要な知識やプロダクトの特性・仕様をキャッチアップし、サービス体制を組み立てていく必要がありました。
澤田:
私は実際に導入作業を行う「作業者」の立場でお話しすると、CyberArkは初めて扱う製品だったため、扱い慣れていないことから生じる難しさや、対処すべき多くの課題に直面しました。ほぼすべての工程で課題が見つかり、1つずつ消し込んでいく作業に苦労しました。
では、そうした困難や苦労をどのように乗り越えたのでしょうか?
桐谷:
正直、まだ乗り越えている最中だと思います。
プロジェクトは現在も継続中であり、社内のサービス提供体制もコアメンバーに加え、他のメンバーも巻き込みながら、より成熟した体制の構築を進めており、中長期的な時間軸で取り組む必要があると考えています。
ただ、課題を乗り越えるために意識していることはあります。
まず、ZEIN社内にシステムやサービスを用意することです。今回に関しては、ZEINにおけるCyberArkサービスの立ち上げが、それに当たります。澤田さんが話していた通り、このプロジェクトで苦労したのには、今まで触れたことがない製品を扱い、仮説と検証が思うように進まなかった背景があります。そのため、まずは社内にシステム・サービスを用意し、社員が実際に触れられる環境を整えることが重要だと考えました。
次に、CyberArk社と密にコミュニケーションを取ることです。必要な情報を連携してもらい、困ったときはテクニカルな面も含めてサポートしてもらえる関係作りを意識しています。
澤田:
私も、CyberArk社と密な関係を築き、サポートを受けられるようになった点は非常に大きいと思います。プロジェクトが始まった当初はサポート体制が十分に整っていない状態でしたが、去年の夏から秋にかけてCyberArk社との関係が密になり、困ったときに相談しやすくなりました。
また、現場レベルでは、徹底したリサーチとクライアントとの認識の擦り合わせが重要だと考えます。
プロジェクトに取り組むなかで見つけた課題は、解決方法をリサーチし、実践を繰り返すことで乗り越えていきますが、それでも解決できない課題というのは往々にして存在します。
その際はクライアントと話し合い、現段階では解決出来なくとも、将来的には可能であることをしっかり示しながら、その時々の最適解を一緒に探っていくことが重要だと考えます。
ソリューションの拡充とグローバル展開
CyberArkサービスの立ち上げを皮切りに、今後ZEINとしてセキュリティサービスをどのように展開していきたいですか?
桐谷:
セキュリティにおいてCyberArkのような「IDを守る」というのは1つの方法であって、根本的な対策としては、体系立てたセキュリティ管理プロセスの組み立てや企業組織のセキュリティ意識の向上が重要であると考えています。そのため、ZEINとしてはCyberArkを1つのソリューションとして持ちつつ、セキュリティ全般のコンサルティングが出来るようにソリューションの拡充を図りたいです。
また、ZEINの大きな強みであるグローバル展開を視野に入れ、国内外に訴求していきたいです。
澤田:
ID管理をはじめ、セキュリティはどの会社にも関連しているテーマなので、ZEINで担当している他の案件とも絡めることで、横展開していきたいです。
ZEIN JOURNALをご覧の皆さまへ。
桐谷:
IT市場やトレンドは日々変化しています。現在はSaaS市場の浸透に伴いセキュリティ需要が高まっており、私たちもそのトレンドの中で新しいソリューションを生み出そうとしていますが、皆さんが就職する頃にはまた変化しているでしょう。
ZEINはトレンドの変化に対応し、新しいソリューションやビジネスを創っていく会社です。皆さんがチャレンジできる環境を整えているので、世の中と自分の仕事をリンクさせて成長していきたい人におすすめします!
澤田:
ZEINの魅力は、幅広いソリューションを扱っているところだと思います。セキュリティ分野を始め、新しいことや幅広いビジネスに挑戦したい人にぜひ来てほしいです!
<執筆/撮影:渡辺 藍>
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