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コンサルタントってどんな職業?業務内容を解説!

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この記事で分かること

1. コンサルとは〜ファーム/プロジェクトアサイン/役職〜
2. コンサルティング業界との関わりがある意外な業界
3. コンサルティング業務の実例紹介

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みなさんは、「コンサルタント」と聞いてどのようなイメージを持ちますか?

「なんか難しそう…」「かっこいい」といったイメージは持つかもしれませんが、具体的な業務内容まで分かる人は少ないのではないでしょうか?
そこで、コンサルタントがどのような職業なのか、具体的な事例とともに徹底解説してきたいと思います!

今回の記事は、就職活動を始めたばかりの学生や、来年の就職活動に向けて業界研究を進めている学生にとって有益な情報が盛りだくさんとなっております。ぜひ最後までご覧ください!

1. コンサルタントとは?

コンサルタントの業務はクライアント(依頼主)の課題解決を行うことです。
またコンサルタントは、所属しているコンサルティングファームによって、行う業務の領域が異なります。

それでは、コンサルティングファームとは何か?ということから順に説明していきます!

1-a. コンサルティングファームとは

コンサルティングファームとは、クライアントの抱える経営課題に対し、解決策を提示することを主要な業務としている企業のことです。

また、コンサルティングファームにはいくつか種類があるので紹介します。

① 戦略系コンサルティング
戦略系のクライアントはあらゆる業界の経営層であり、業務内容としては企業の中長期経営戦略・新規事業の立案など、上流と呼ばれる領域を担当します。
マッキンゼー・アンド・カンパニーやローランド・ベルガーなどの企業はこちらの戦略系に分類されます。

② 総合系コンサルティング
総合系は「総合」という名からも分かるように、多領域にわたるコンサルティング業務を行っています。
戦略立案などの上流工程からシステム導入などの下流工程まで、一気通貫で担当するところが総合系の特徴です。
4大会計事務所(BIG4)と呼ばれる企業や、ZEINはこちらの総合系に分類されます。

③ シンクタンク系コンサルティング
シンクタンク系は、政府や地方自治体などの公的機関をクライアントとすることが特徴的です。
野村総合研究所や大和総研などの企業がシンクタンク系に分類されます。

④ IT系コンサルティング
IT系では、クライアントの課題に対し、ITを切り口として解決策の提案を行うところが特徴です。
企業の経営戦略に携わることが多い戦略系・総合系と比較して、IT系はシステムの構築・運用保守などを担当することが多いです。
日本IBMやフューチャーアーキテクトなどの企業がIT系に分類されます。

1-b. プロジェクトへのアサイン

まず用語の確認ですが、「アサイン」とは役割や業務の割り当てのことを指します。
すなわち「プロジェクトへのアサイン」とは、ある1つの案件に対し、自社のメンバーを割り当てることを意味します。

コンサルタントの働き方は、アサインされたプロジェクトがベースとなります。
したがって、クライアントの業界次第でコンサルタントの業務内容も変わります

プロジェクトは3ヶ月程度の期間で行われるものが多いですが、大規模な案件だと6ヶ月〜1年に及ぶものもあります。

「具体的にどういうプロジェクトがあるの?」という疑問があると思うので、後で詳しく紹介しますね!

1-c. 役職

コンサルティングファームでは、複数の役職(肩書き)が存在しており、それぞれで役割が異なります。
ファームごとに役職の呼び名が異なるので、ここでは大きく4つに分けて紹介します!

新卒入社の場合、まずは「アナリスト」と名付けられた役職に就くことになります。
こちらの役職では、上長の指示を理解し、作業を遂行することが求められます。
具体的な業務だと、各種調査・分析議事録や検討資料等のドキュメント作成があります。

ファームや個人の能力にもよりますが、新卒入社で3〜4年ほど経験を積んだ後に就く役職が「コンサルタント」です。
コンサルタントは、チームリーダーとしてプロジェクトを推進することが求められます。
チーム内の進捗管理やクライアントへのヒアリングの実施、またチームメンバーの成長に貢献できるような良好なコミュニケーションを図ることなど、自分の意思で判断し、行動することが増えるのがこの役職です。

コンサルタントの次の役職は「マネージャー」です。
こちらは新卒5〜10年で昇進することが一般的です。
マネージャーはプロジェクトリーダーとして、プロジェクトの全体管理やクライアントとの折衝、若手の育成などを主に行います。
また、個人としての成果を出すことはもちろんのこと、チームやプロジェクト全体の成果にコミットすることが求められます。

最後に紹介する役職は「パートナー」です。
パートナーは新規案件の獲得(営業)や、ファーム内の経営を主に行います。
新規ビジネスの開発や人事など、多様な業務をリードすることが求められます。

以上4つがコンサルティングファームの主な役職になります。
役職が上がるごとに、全体像を俯瞰する立場になっていくところがコンサルティング業界の魅力ですね。

2. コンサルティング業界との関わりがある意外な業界

1-a〜1-cでは、コンサルティング業界の概要やコンサルタントの働き方をお伝えしました。
ここからは「コンサルティング業界が他のどのような業界と関わりがあるのか?」ということを紹介します。

今回は2つの業界を取り上げさせていただきました。
ぜひ業界への理解を深める際に活用してみてください!

① 医療業界

医療は非常に専門性が高く、「どこにコンサルタントが介入する余地があるのか」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?

ここでは、病院や診療所、介護施設などの医療法人がクライアントになる案件を例に、医療業界とコンサルティング業界の関係を紹介します。

医療法人がクライアントとなる案件では、コロナウイルスが大きな影響を持っていると考えられています。多くの医療機関では、コロナウイルスの感染可能性がある外来患者の対応により、人手不足・過重労働が近年問題となっています。この問題を解決しうる手段として期待されているのが、ITの導入です。
したがって、ITに高い専門性を持ち、経営課題の解決のプロであるITコンサルタントが必要とされます。

医療ということで医師免許等の資格を持つコンサルタントもいますが、ここで重視されるのは資格ではなく、コンサルタントとしてのスキルや経験です。

幅広い知識を基に、業界を跨いで解決策を提案することが現代のコンサルタントに求められているとよくわかりますね。

② エンターテインメント業界

エンターテインメント業界とは、人を楽しませることが目的となる業界です。
具体的には、音楽(アーティストのライブ・カラオケなど)や映像(映画・テレビ・YouTubeなど)、遊園地のような業態を含んでいます。

近年ではスマートフォンの普及とともに、インターネット上における動画配信サービスの利用者が増加しています。時間や場所を問わず利用できる手軽さや、手頃な金額で豊富な作品を観ることができる経済性が人気の理由です。

新しいメディアの台頭により、従来の4大マスメディア(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)の利用者数が減少していることがエンターテインメント業界の課題です。

既存メディアが現代で再び繁栄するためには、新規事業の立案やコンテンツのデジタル化などの取り組みにより、新たなビジネスモデルを構築していく必要があります。

このような業界再編に際して、経営戦略の立案や新規事業の芽を創出する支援をするのが戦略コンサルタントです。

3. コンサルティング業務の実例紹介

ここまで読み、コンサルティング業界の全体像を掴めたのではないでしょうか?
最後に、ZEINのプロジェクトを一部紹介します。
具体的な事例を確認して、業務のイメージを持っていただけたら幸いです!

① 自治体へのスマートシティ事業の企画・提案支援

こちらは大手のシステムインテグレーターをクライアントとした、戦略領域でのプロジェクトです。

「自治体のスマートシティ事業に対して、クライアント企業が中心ベンダー(販売会社)として参加できるよう、企画・提案を支援する」ということをプロジェクトのゴールに設定しました。

このプロジェクトにおけるZEINの役割は以下の3つです。

  • 提案活動の中で、自治体およびステークホルダー(利害関係者)が求めるスマートシティ関連情報の調査とレポーティング
  • 自治体およびステークホルダーへの提案用資料の作成
  • 自治体への提案シナリオを考慮した顧客企業のサービスの付加価値定義の検討と提案

国家戦略としてのDX推進に沿った企画・提案や、複雑なステークホルダー関係を理解することが業務を行う上でのポイントです!

② RPAによるドキュメント作成の自動化

こちらは大手の海運事業会社をクライアントとした、業務/ IT領域でのプロジェクトです。

RPAとはロボティック・プロセス・オートメーションの略で、人間が対応していた業務を、認知技術の活用により自動化するテクノロジーのことです。

飲食店にある自動配膳ロボットや、「ルンバ」のようなロボット掃除機をイメージされる方もいるかと思いますが、RPAはパソコンやクラウド上でのみ動くソフトウェアのことを指しています。

「船積指図書作成の自動化および作業時間・通関コストの削減による全社的な収益の改善、マーケットシェア拡大に向けた体制作り」をプロジェクトのゴールとして設定しました。

このプロジェクトにおけるZEINの役割は以下の3つです。

  • コア業務である「輸出に伴う大量のドキュメント作成業務」を分析し、収益率を圧迫する業務の抽出および課題の明確化
  • 収益改善に向けた最適な業務プロセスへの見直しと、業務定着化に向けた展開計画の策定
  • 業務効率化に向けた最適なRPAツールの選定およびロボット開発および運用展開(展開サポート運用保守)の実施

ZEINでは、事業の計画から運用まで一貫して支援を行いました。
そして、月あたり2000万円のコスト削減・ロボット化により作業ミスをゼロにすることの実現が業務のポイントです!

以上がZEINのコンサルティング業務の実例です。
このように総合系コンサルティングファームであるZEINでは、上流から下流まで、幅広い業務領域をカバーしています!


いかがだったでしょうか?今回はコンサルタントがどのような職業なのか、実例とともに徹底解説しました。
コンサルタントの業務内容をイメージしていただけたら幸いです。

また就職活動を始めたばかりの学生や、来年の就職活動に向けて業界研究を進めている学生は、こちらの記事でコンサルティング業界への理解を深めていただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

<執筆/撮影:白濱 恭太郎>
※本記事掲載の情報は、公開時点のものです。