【就活情報:面接】面接でよく尋ねる質問と、その意図とは?

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この記事で分かること

・面接で頻出の質問とその意図
・面接で意識すべきこと

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インタビュイー紹介

薄井 寿幸 (うすい ひさゆき)
横浜国立大学経営学部卒業後、会計系→IT系→外資系コンサルティングファームを経てZEINに参画。趣味は洋服を買うことと子どもと遊ぶことで、料理が得意。毎週末買い物をして料理をする素敵なお父さん。

面接でよく尋ねる質問とその意図

頻出質問を、就職活動 / 過去の経験 / ストレス耐性 / 勉強 の4ジャンルに分類し、その意図をまとめました。

1. 就職活動に関する質問

Q: 現在視野に入れている業界は?
意図:この質問は、業界に対する志望度や就職活動の進捗を知るために聞くことが多いです。また、この話題を導入として活用することで、その後に志望動機を聞きやすくするという、面接の流れを意識した質問でもあります。

回答については、志望している業界の幅や種類は重視していません。しかし、就職活動の早期段階から、非常に限られた業界しか視野に入れていない方に対しては、「他の業界も検討したうえで絞ったほうが、将来後悔する可能性が減るのではないか」と思うことはあります。

また、複数の業界を検討している方に対しては、それぞれの業界を志望する理由がきちんとあるのかを見ています。特に、志望する業界同士の共通点の有無については、話のなかで探っていくことが多くあります。

Q:長期的な目標やキャリアプランは?
意図: 企業としては、なるべく長く自社で働いてもらいたいという想いがあるため、「数年後もここで働いているイメージを持っているのか」という点を見ています。そのため、自身の描く数年後の姿が、とても初歩的であった場合には、成長意欲や志望度が低いのではないかと思われてしまう可能性があります。そのため、可能な限り具体的に話すことができると良いと思います。

2. 経験に関する質問

Q: 学生時代に力を入れたことは?
意図: 長い学生時代のなかで、何を一生懸命にやってきたのかを知りたいという想いから、この質問をしています。

話すテーマについては、サークルや学業、アルバイトなど人それぞれあるため、自分が最も輝いていた経験を話して良いと思います。特に、その1つのことにどれだけ力を注いできたかという点は頻繁に尋ねる部分のため、詳しく伝えるように意識することをおすすめします。

また、「ガクチカ」については、対策をしている方が多いということが面接官の念頭にあるため、準備してきたことをどれだけ相手に伝えられているか、という点も見ることがあります。

Q: リーダー経験やチーム経験はあるのか?
意図: 社会では、さまざまな人と協力しながら働くことが基本になるため、リーダーやチーム経験は多くの企業が重視しているポイントだと思います。特に、ZEINに関しては、コンサルティングファームという性質上、チームで業務を行うことが多いため、チームとして動けるかという点は、非常に見ている部分になります。

回答については、肩書きにこだわらず、自分が輝けることを伝えるべきだと思います。
就活生のなかには、「より大きな経験や立派な肩書をアピールしなくてはいけないのか」と悩む方もいらっしゃるかもしれません。しかし、リーダーシップの発揮の仕方やチームでの立ち回りは人それぞれであるため、目立ったエピソードでなくても良いと思います。

また、無理してエピソードを捻出するよりは、「リーダーやチーム経験に失敗したことがある」と正直に話した方が良いと思います。自分を大きく偽って面接を通過しても、入社後に周囲の期待とのギャップに苦しむ可能性があるため、「リーダーという立場が苦手」と伝えることも、後悔のない就職活動にするための方法の1つだと考えています。

3. ストレス耐性に関する質問

Q: 苦手な人とのコミュニケーションで意識していることは?
意図: この質問は、チーム経験の流れで聞くことが多いです。仕事をしていくうえで、必ずしも自分が得意な人とだけチームを組むということはないため、そういう方がいる際のコミュニケーションについて知りたいという意図があります。

Q: 挫折経験は?
意図:上手くいかなかったことを、自分でどのように消化してその後に繋げているのか、失敗しただけで終わっていないのかを見ています。また、失敗経験は大きくなくても良いですが、とても困難な経験を乗り越えた方が印象に残っていることはあります。

4. 勉強に関する質問

Q: 印象に残っている授業は?
意図: この質問には、幅広いことに関心を持てる方なのかを知るためという意図があります。
働いていくなかでは、自分の興味があることだけを常にできるわけではありません。しかし、さまざまなことに興味を持てる方であれば、どのような環境でも力を発揮してくれるのではないかと考えています。そのため、幅広い授業と関心を持って向き合えていたのかを見たいと思い、この質問をしています。

全体を通して、面接では何を見ているのか

面接のなかで一貫して見ている部分として、入社後の活躍イメージが持てるかという点や、会社のカルチャーにフィットするかどうかという点が挙げられます。

また、自分が一緒に働きたいと思うかどうか、という点も意識している部分になります。
面接は通過して終わりではなく、その先に共に働くというフェーズがあります。そのため、「業務のフォローをしたいと思える人なのか」や「この人を引っ張っていきたいと思うのか」という観点も、面接では重要な点になります。

ZEIN JOURNALをご覧の皆さまへ。

面接において、自分を良く見せようとする必要はあまりないと思います。
自分の想いを真剣に考え、素直に伝えたうえで、採用してくれる企業との縁を大切にしてほしいです。

特に、「自分に合う会社に入りたい」という想いを抱いている方は、大事にしたい価値観や条件を見失わないように意識しながら就職活動をすることをおすすめします。そうすることで、後悔しない就職活動になると思います。

<執筆/撮影:五十嵐 小夏>
※本記事掲載の情報は、公開時点のものです。