プロフィール:志賀野 寛彦(しがの ともひこ)
ZEIN株式会社代表取締役CEO。1978年4月23日生まれ。
新卒でアクセンチュアに入社後、フリーコンサルタント、独立系ITコンサルティング会社、EYアドバイザリー(現:EYストラテジー・アンド・コンサルティング)を経て、ZEINを設立。
趣味はゴルフ、キャンプ、筋トレ、草野球。
これまでのZEINの歩み
創業から今までの6年間は、会社としてベースとなるカルチャー(企業理念、行動規範)や、コンサルタントとして求められる基礎的な考え方をメンバー間で統一することを念頭においていました。
その統一したい考え方とは、自己完結型ではなくクライアントに寄り添い、クライアントのためにどのようなことができるのかを自ら探り、最後までやり抜く、コンサルタントとしての基本スタンスです。新卒メンバーや、コンサルティング未経験の中途メンバーであっても、実際にプロジェクトに参画することによって、会社が掲げるビジョン・ミッション・バリューやカルチャー、及びこの基本スタンスを体感してほしいと考えています。
また、進み続ける時代のなかで、コンサルタントの仕事内容が変化したとしても、柔軟に適応し、新たなチャレンジをし続けられる組織作りを目標にしてきました。2020年4月より新卒メンバーが入ってきて、会社としては第1次成長期に入りましたが、現在は、その新卒メンバーがマネージャーに昇格したり、プロジェクトの中核を担うポジションで活躍したりしていることから、掲げているカルチャーと意識が着実に浸透してきていると感じています。
▼ビジョン・ミッション・バリューについての詳しい記事はこちら
ZEINのビジョン・ミッション・バリューとは
https://recruit.zein.jp/journal/20230209-vmv/
2024年は第2次成長期の始まり
2024年のZEINについてお聞かせください。
創業7年目となる2024年からは、これまでに培ったものをベースに第2次成長期に入ります。
この数年間は、新たなITプロダクトやITソリューションのサービス化を積極的に進め、クライアントに提供することでサービスの定着化を図ってきました。その結果、現在では、保有するサービス、及び案件数も急激に増加し、提供実績もスピード感を持って積み上げることができています。
今後は、提供するサービスごとに組織(チーム)を分けることで、より専門性を高め、サービスの幅を広げるとともに、チーム(メンバー)全体のスキルアップとデリバリー品質の向上を目指していきたいと考えています。
なぜ、このタイミングで組織体制を新しくしたのでしょうか?
コンサルティングファームの中では、まだ小規模なZEINですが、各チームにおいて上流から下流までIT×コンサルティングを軸としたサービス提供を実現したいという想いがあるからです。
会社を大きく、強くしていくためには、さまざまなサービスを全方位的に展開していくことが求められます。そのためにも、それぞれのサービスに専門性を持つ人がリーダーとなり、サービスの立ち上げや新たなソリューション開発、メンバーの強化・育成を行うという主体的な活動が必要になると考えています。
また、今までのZEINはワンプール制を大事にしてきたので、今後もそこは損なわずに体制を構築していきます。つまり、チームに所属するのは自分の強みや志向性が見えてきて、特定のサービスの知見を高めたいというメンバーに限ります。若手を中心に、自分の専門性や興味のある分野が見つかっていないメンバーにについては、従来通り、さまざまな案件に従事してもらい、多様な経験を積むことで、自分の強みを判断する材料にしてほしいと思っています。
ITを絡めた提案に強みを持つ
ZEINの強みとなるサービスは何ですか?
ZEINは、ITに強みを持った総合コンサルティングファームですから、ITを絡めたサービスの提案には絶対的な自信を持っています。
今後、強めていきたい部分について教えてください。
更なる営業力(提案力)の強化を図っていきたいです。
コンサルタントの営業とは、単にクライアントの人が足りてない部分(役割)に人を入れるのではなく、クラインアントが抱える課題(潜在的な課題も含む)を深掘りの上で分析し、その課題に対して「〇〇をすることで、△△が解決し、□□のような成長が得られる」といった、To-Be(あるべき姿)を自社が持つノウハウやサービスを使って実現するための提案を行うことを指します。
この営業力(提案力)をZEINとして強化するためには、新たに作る各チームの力を向上させるのはもちろんのこと、各チーム(サービス)が横の連携を取りながら複数の視点や確度からクライアントをサポートできる組織になる必要があると考えています。
ZEINの成長スピードに関しては、どのようにお考えでしょうか?
個人的には、「ちょうど良い」スピードだと考えています。
「ちょうど良い」というのは、会社の業績と人材成長のどちらもバランス良く育っているということであって、決して成長のスピード感に満足しているというわけではないです(笑)
世の中には、人は育っているが業績が悪かったり、人が育っていないのに業績だけいいという会社もある中で、人の成長に合わせて会社も成長しているというのは、我々が掲げているカルチャーに沿っていますし、ある意味ZEINらしいなと思います。
コンサルタントは簡単に育つものではありませんから、人を育てることができる会社こそが、本当の意味でのコンサルティングファームとして残っていくのだと思います。そのため、ZEINでは実践を通して「チームの中で育つこと」に加え、会社の掲げるビジョン・ミッション・バリューやカルチャーの浸透を大切にすることで、メンバーの成長が会社の成長に直結するという意識を持ってもらいたいと考えています。ただ、人を育てながら成長できているファームとしては、それなりに成長スピードがあるのではないでしょうか。
社員全員が、会社を育てる
今後の拡大方針について、お聞かせください。
コンサルティングファームの成長とは社員数の拡大ともいえますから、当然コンサルタントの数を増やしていきます。
これから先は、各チームにおいて、リーダーが中心となって新たなサービスやメンバーを生み出し(育成し)、それぞれのチームとして拡大していくことが求められますが、そんな中でも一つ一つのチームの集合体がZEINであり、リーダー含めた一人ひとりのメンバーの成長によりZEINの成長が実感できる、そんな会社であり続けたいと考えています。
最後に、メッセージをお願いします。
まず、上位役職の社員に向けては、自分のチームを強く・大きくする意識を持ってほしいと思います。各々のチームに付いてきてくれる人を増やし、気がついたら会社が大きくなっている状態が理想です。必然的に会社が大きくなるようなチームづくりに期待しています。
そして、若手・中堅社員には、自分の武器ややりたいことを見つけ、目標を持って自律的に成長できるようになってほしいと思います。プロジェクトを通して目標を定め、そこに向かって努力する意識を忘れずに、専門性を磨いていくことを期待しています。
最後に、就活生に向けてですが、ZEINには大手にはない、会社と共に成長できるという魅力があります。
成長過程にあるZEINでは、人を増やす、クライアントを増やす、サービスを増やすなど、会社のあらゆるステージに密接に関わることが可能です。これは、自分のキャリアを形成するうえでも、非常に価値のある経験になると思います。会社が自然と人を育てるわけではありませんが、ZEINには若手が成長するための確かな環境が用意されています。会社の成長と自分自身の成長にチャレンジしていきたい人を、ZEINとして歓迎します。
<執筆/撮影:渡辺 藍>
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