インタビュイー紹介
濵岡 聖朗(はまおか まさあき)
中央大学商学部経営学科を2021年3月に卒業。大学時代は『地方創生』をテーマに、地方の販売会社において業務効率化システムの導入支援を経験。2019年8月よりZEINへインターン生として参画し、インターンチームのリーダーとして新卒採用業務に従事したのち、2021年4月に新卒入社。
モチベーションが下がった中だるみ期
実際に経験した「中だるみ」について教えてください。
私が就職活動時代に中だるみを経験したのは、大学3年生の9月頃でした。
当時、就職活動自体は大学3年生の5月~6月頃から始め、7月~8月は就職活動セミナーやサマーインターンなどに積極的に参加していました。しかし、夏休み明けの9月頃に就職活動に対するモチベーションが下がってしまい、中だるみに陥ってしまいました。
就職活動へのモチベーションが低下した原因は何でしたか?
外的要因と内的要因の2つが挙げられます。
外的要因は、夏から積極的に就職活動を始めたものの、その行動に見合った成果が表れなかったためです。大学3年生の夏頃は、目的もなくただ行動していたために、あまり良い成果が出ていませんでした。
具体的には、自己分析や業界研究などをせずに、面接対策セミナーやES対策セミナーに参加したり、目についた企業のサマーインターンに参加してみたりと、とにかく闇雲に行動していました。
自分としては、就職活動を進められていると感じていましたが、結果として思うように就職活動の成果が出ず、モチベーションの低下に繋がったと考えます。
次に内的要因ですが、周りの就活生と比較して、自分の就職活動の進行度を測ろうとしていたためだと思います。
就職活動の情報集めのために、主にTwitterなどのSNSを活用していましたが、SNSで目にする就活生は外資コンサルティングファームやメガベンチャー志望など、難関企業の早期選考やインターンにも参加しており、成果も出していました。
そうした学生と自身の行動や成果を比較してしまい、劣等感を感じていました。
重要なのは、成功体験を積み重むこと
中だるみをどのように解消しましたか?
人は物事が上手くいき、達成感を感じることでモチベーションが上がると考え、成功体験を積み重ねることで中だるみを解消しました。
例えば、「ガクチカのエピソードに対して、最低2回は深掘りの質問をもらう」や「笑顔を意識して、面接後のフィードバックで笑顔について褒めてもらう」などの達成できそうな細かい目標を立て、一つひとつクリアしていきました。
結果的に、積み重ねた成功体験が自信に繋がり、周りの就活生と比較することもなくなりました。
また、目標を達成するにはどのような準備が必要なのか、分解して考える癖もつきました。
中だるみに陥らないための予防策があれば、教えてください。
中だるみを完全に予防することは難しいと思います。学業やアルバイト、サークルなどにも取り組むなかで、就職活動に対するモチベーションを高く維持できる人は少ないと思います。
そのため、予防というよりは、中だるみに陥ってしまった際に長続きさせないことが重要だと思います。
その方法としておすすめなのは、タスクを分解し、期限に合わせて行動することです。
私の場合は、「ある企業にエントリーするために、いつまでに企業研究をして、いつまでに志望動機を固めて、いつまでにESを提出して~…」というように、やらなければいけないタスクを分解し、期限までに行動しなければならない状況を作っていました。すると、気が付いたときには中だるみが解消していました。
就職活動は「マイペース」に進めることが鍵
長期化、多様化が進む就職活動と、どのように向き合っていくべきでしょうか?
焦らず、マイペースに進めることに尽きると思います。
どれだけ内定を持っていても、最終的に入社するのは1社なので、他人の成果と比べる必要はありません。周りと過度に比べると、自信の喪失や焦りに繋がってしまいます。疲れたときは休み、リフレッシュする時間を作るなど、マイペースに進めることが上手くいくコツだと思います。
さらに、少し広義の向き合い方についてお話しすると、「なぜ自分は就職活動をしているのか」「何のために働くのか」について自分なりの答えを持っておくことも重要だと考えます。
私は仕事が上手くいかなかった際、「自分が働く意味」に立ち返ることがあります。就職活動中に考えた軸や価値観は、その後のキャリアにおける拠り所になるので、自分の将来について、時間を使いじっくり考えてみてほしいです。
失敗を恐れず、自分の考えを大切に
ZEIN JOURNALをご覧の就活生へ。
就活生の皆さんへ伝えたいことは2つあります。
1つ目は、沢山悩み、失敗することです。
新卒の就職活動は人生で1回限りなので、たくさん悩み、たくさん失敗しても良いと思います。後から振り返った際に、その失敗も必ず役立ちます。失敗を恐れずにトライしてほしいです。
2つ目は、自分中心の意識を持つことです。
納得のいく就職活動とは、「自分がどのような企業に入りたいか」が主軸であることが前提です。この意識を忘れずに、自分のペースで着実に就職活動を進め、周りに流されずに頑張ってほしいです。
<執筆/撮影:渡辺 藍>
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