インタビュイー紹介

秋生 宗範（あきう むねのり）
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2008年に株式会社シンプレクス・テクノロジー（現 シンプレクス株式会社）に新卒入社。その後、アーンスト・アンド・ヤング アドバイザリー株式会社（現 EYストラテジー・アンド・コンサルティング）に転職し、インフラ系チームのリーダーを担当。EYアドバイザリーでアサインされたプロジェクトのPMだった志賀野さん（ZEIN代表取締役社長）の誘いを受け、ZEINに参画。現在はディレクターとして金融サブセクターのリードを担当。

幅広い知識が求められるITコンサルタント

ITコンサルタントとはどのような仕事ですか？

一言でまとめるのは難しいですが、情報やシステムといったITテクノロジーの観点からビジネスを良い方向に導く仕事であると理解しています。

ITコンサルタントはSEと比較されることが多いですが、コンサルティングと事業会社の仕事の違いを教えてください。

「売り」にしているものが違います。Slerは自社の製品を持っているため、自社のリソースや製品を使ってクライアントの課題を解決します。つまり、「製品を売る」という性質が強いです。一方、コンサルティングファームは「製品」を持たないという特徴があるため、「ヒトを売る」という側面が強いです。

ITコンサルタントに求められる素養は何でしょうか？

前述したように、ITコンサルタントはテクノロジーの観点からビジネスをデザインすることが主な業務内容です。そのため、単にシステムの知識さえ持っていれば良いというわけではなく、会計や経営といった幅広い知識が求められます。この点は、SEとの違いの1つでもあると思います。

柔軟なキャリアパス

ZEINではどのような教育方針を打ち出していますか？

一概には言えませんが、特に専門性を追い求めたいという志向がない場合は、まずは幅広くテクノロジーの素養を身に付けて欲しいと考えています。テクノロジーというのは、ブロックチェーンやAIの知識はもちろん、開発のスキルなどもこれに当たります。もちろん、学生時代に何かの分野を専攻しており、専門性を極めたい学生は特化してもらった方が良いので、その希望を実現できる環境を用意したいと思っています。

なぜこのような教育方針を打ち出しているのですか？

理由は大きく2つあります。

1つ目に、テクノロジーが台頭している時代背景があるからです。現代では、「何か事業を始めよう、改善しよう」とすると、ITは切っても切り離せない存在となりました。そのため、情報やシステムなどのITテクノロジーに明るくなければ、そもそもクライアントの課題に対応できない恐れがあります。

2つ目に、現場の人と対等な目線で話せるようになるからです。コンサルタントは、「ベンダー」と呼ばれる開発会社の現場社員とコミュニケーションを取ることが多々あります。その際に、システム系のスキルや知識があれば、相手の意図や気持ちを汲み取り、相手の立場になって物事を捉えることができるため、認識の齟齬やベンダーの意図が分からないという事態を防ぐことができます。また、システムの見積もりやトラブル発生の際に、自分で仮説を立てて対応することができるため、業務をより円滑に進めることが可能となります。

ZEINにおける新卒のキャリアパスについて教えてください。

新卒のキャリアパスに関しては、基本的に学生の志向を尊重したいと考えています。個人的には、スペシャリストとジェネラリストの双方が同じ会社にいても良いと思っているので、学生には自分の志向に合ったキャリアを選んでもらいたいです。

実際、ZEINにはそのような環境があるのでしょうか？

あります。また、他のファームと比較してもキャリアパスは柔軟に選択できると思います。理由は2つあります。

1つ目に、ZEINでは新卒にまず色々な経験をしてもらいたいという意向があるからです。これは、先ほど述べた「会社として、幅広いテクノロジーの素養をつけることが大事であると考えていること」に起因します。アサインされるプロジェクトの内容やクライアントの業種が、大手と比較するとそれほど限定されないため、キャリアパスを自分次第で柔軟に決めることが可能です。もちろん、最初から1つの専門性を極めるという選択肢もあるので、その点の心配もありません。

2つ目に、ZEINは大手と比較して規模感が小さいファームであるため、プロジェクトに対して人材が豊富にいるわけではないからです。プロジェクトに対する人材が豊富にいないため、新卒でも色々なプロジェクトにアサインされる可能性があります。本来はシニアコンサルタントがアサインされるようなプロジェクトに、チャレンジの機会としてコンサルタントがアサインされることもあります。

新卒であっても、そのようなプロジェクトに対してキャッチアップできるのでしょうか？

はい、しっかりとキャッチアップできると思います。本来、若手の先輩社員が教えるところを、ZEINではマネージャークラスの社員がOJTで直接教えています。成長意欲のある新卒なら十分ついていけますし、むしろ大きく成長できるチャンスなのではないかと思います。

成長意欲のある人と働きたい

どのような学生が「優秀だ」と感じますか？

もちろん頭が良くて吸収が早いに越したことはありませんが、新卒の場合、基本的に「できること」は限られていると思います。そのため、物事がうまくいかなかった時に「何がダメだったのか」を自分の中で考えることができる人が優秀だと感じます。そのような人が将来的に成長しやすいと思います。

一緒に働きたいと思うのはどんな学生ですか？

コンサルタントという職業柄、やはり「成長意欲」と「クライアントに満足してもらいたい」という気持ちがある人と一緒に働きたいなと思います。

ZEIN JOURNALをご覧の皆さまへ。

私は色々な会社を経験しましたが、ZEINは働きやすいですし、これから成長していく会社だと思います。覚悟を持って弊社を選んでいただけたら、その姿勢を精一杯サポートしたいと考えています。コンサルタントとして一緒に成長していきたいと考えているので、ぜひ一度話を聞きに来ていただけたら幸いです！

＜執筆：庄野 晃生＞
※本記事掲載の情報は、公開時点のものです。