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ケース面接にもつながる!コンサルタントが語る論理的思考力の磨き方

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この記事で分かること

・コンサル企業が学生に求めている能力
・論理的思考力を高める方法
・論理的思考力が業務で活用された経験

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プロフィール:付 霄(ふ しょう)

千葉大学融合理工学府を卒業後、2025年4月に新卒でZEINに入社。学部は都市計画、大学院では都市公園の研究をしていた。趣味は音楽を聴きながら散歩すること。

現在の業務内容とこれまでの経験

現在の業務内容について教えてください。

現在は、半年ほどAI関連の案件に携わっており、主にAIエージェントの開発を行っています。一般的なAIチャットが幅広い質問や相談に対応するのに対し、AIエージェントは、あらかじめ特定の業務に必要な条件や参照情報を設定し、その業務に特化した支援を行う仕組みであり、設定した条件に沿って、必要な処理を自ら順に進めていく点が特徴です。
現在は、クライアントの業務内容に合わせたAIエージェントの開発・導入を通じて業務効率化を支援しており、実際に、特定業務の作業時間を約50%の削減できた事例もあります。

コンサルタントとして入社するまでに、論理的思考力が身についたと感じる経験はありましたか。

学部生・大学院生時代は、都市計画を専攻していました。対象となるエリアにどのような課題があり、どのような空間を設計すればその課題の解決につながるのかを考えていました。このような課題を見つけて解決策を考えていくアプローチは、まさに論理的思考力が求められるものであり、この経験が現在のコンサルタントの仕事にも活かされていると感じています。

コンサルタントの仕事では、なぜ論理的思考力が重要なのですか。

コンサルタントの仕事には、大きく分けて「課題を見つけること」と「課題に対するソリューションを考えること」の二つがあります。
課題を見つけるためには、クライアントの要望の背景まで掘り下げて考えることが重要です。クライアントが抱える課題は、必ずしも初めから明確になっているとは限りません。特に近年ではAIの活用に関心を持つ企業が増える一方で、導入によって実現したいことや解決すべき課題が、明確になっていないケースもあります。それが「業務の効率化」であった場合、削減したいリソースや、業務から解放したい人材、そして最も効果を出すための方法までを一貫して考えることが大切です。このように、まだ言語化されていない要望を一つひとつ掘り下げ、本質的な課題を見つけていきます。

その後、特定した課題に対するソリューションを考えます。目的を達成するためには何が必要なのかを逆算し、必要なタスクを一つひとつ洗い出していく必要があります。課題を見つける段階とソリューションを考える段階の両方で、物事を漏れなく、重複なく整理しながら進めていくために、論理的思考力が重要だと思います。

実際の業務で論理的思考力が役立ったと感じたエピソードはありますか。

不動産管理会社を支援した際の経験が印象に残っています。同社では、新たにを物件を管理することになった際、その物件に関する情報をシステムに登録する必要がありました。一つの物件だけでも登録する情報量が多いうえ、登録のプロセスも複雑であるため、新人の方にとっては難しいという課題がありました。そこで、新人の方でも簡単に登録業務を行えるようなAIエージェントを設計しました。
AIを設計するにあたっては、全体的な進め方やアプローチを考えるところから、タスクを整理するための資料準備、ソリューションの整理まで、さまざまな場面で論理的思考力が役立ったと感じています。

具体的には、クライアントがどのようなニーズを持っていて、業務のどこでつまずいているのか、さらにご担当される方にとって具体的にどの部分が難しいのかを一つひとつ整理しました。そのうえで、それらを支援するためにはどのような知識や情報をインプットする必要があるのか、ステップを踏んで考えていきました。特に方針を検討する段階では、慎重に論理的な整理を行っていました。

新人時代に苦労したことはありますか。

新人時代は、コミュニケーションを取る際に論理的思考が足りず、考えを十分に整理しないまま話してしまうことがありました。例えば、上司から進捗状況を報告するように言われた際には、自分が何をやったのかを長々と説明してしまい、効率の悪いコミュニケーションになっていました。
上司から「要点を絞って教えて」と指摘をいただくことも多々ありました。そうしたやり取りを重ねるなかで、相手が知りたいことや把握しておきたいことは何なのかを意識するようになり、少しずつ改善していきました。

当たり前を疑い、「なぜ?」を問い続ける

論理的思考力を磨くために実践していることはありますか。

論理的思考力を磨く方法として、上位者の立場になって考える機会を持つことが大切だと思います。普段の自分の立場では考えないようなことまで考えてみて、その後に答え合わせをするようにしています。
例えば、英語を使用する案件で、クライアントから届いた英語のメッセージを素早く翻訳し、上司に伝えたことがありました。すると、上司から返ってきたのは「何をしてほしいの?」という言葉でした。上司からは、単に「このような連絡が来ました」と情報を共有するだけではなく、「このような連絡が来たので、こういう対応をしてほしい」「次はこのようなアクションを取るべきだと思う」といった提案まで求められていたのだと思います。

このように、自分より上の立場の人であればどのように考えるのかを意識し、自分なりに考えたうえで答え合わせをすることが、論理的思考力を磨くことにつながると思います。

ケース面接に向けて日常生活でできるトレーニングはありますか。

普段、自分が当たり前だと思っていることに対して、改めてその背景を考えたり、常識を一度捨てて考えてみたりすることが大切だと思います。
例えば、東京駅の周辺を見ると、建物の高さがきれいに揃っています。その景色を見たときに、「なぜここの建物はこのような形になっているのだろう」「なぜ建物の高さが揃っているのだろう」と、身の回りにある「なぜ?」を問い続けることは、良いトレーニングになります。

これは日常生活だけでなく、仕事のなかでも意識しています。例えばテンプレートを渡されたとき、それを当たり前のものだと思い、あまり考えずにそのまま使ってしまうことがあります。しかし、そこで一歩立ち止まり、「今回のケースでも本当にこのテンプレートでよいのか」と考え、それぞれのパーツを一つひとつ確認していくことも良い練習になると思います。
また、フェルミ推定もおすすめです。私自身も、同期と「世界中に鳥は何羽いるのか」「蝶々は何匹いるのか」といったテーマについて一緒に考えた経験があります。

論理的思考力を磨くために読むべきおすすめの本はありますか。

『ロジカル・シンキング』(照屋華子、岡田恵子)です。
論理的思考の基本的な考え方を体系的に学ぶことができるため、これから論理的思考力を身につけたい学生の方には参考になると思います。

完璧な答えよりも、まずは自分で考える

ZEINでの活動を通じて感じた、論理的思考力の重要性は何だと思いますか。

ZEINではチームで業務を進めることが多いため、適切なコミュニケーションをとるという面でも、論理的思考力が必要だと思います。
学生時代に解く問題では、あらかじめ背景や目的、対象などの情報が揃っていることが多いと思います。一方で、実際の仕事では必ずしも必要な情報がすべて揃っているわけではありません。そのためコミュニケーションを通じて、タスクの背景や目的など、自分に必要な情報を集め、それらを整理していく必要があります。
そのため、相手の話や集めた情報を整理し、適切なコミュニケーションにつなげていくという面でも、論理的思考力が重要だと思います。

ZEINのカルチャーにマッチしていると感じる就活生とはどのような人ですか。

自分で考えることを楽しめる人、そして完璧な答えを出すことよりも、まずは自分で考えることを大切にできる人だと思います。最初から正解を求めるのではなく、自分なりの仮説を持ち、「まずは考えてみよう」とする姿勢が大切です。

考え、伝えることで磨かれる論理的思考力

ZEINへ入社して、論理的思考力は磨かれましたか。

とても磨かれたと感じています。特に人と話をするときには、相手が何を気にしているのかを考えながら、自分の伝えたいことを分かりやすく、効率よく伝えることを意識するようになりました。
例えば、プロジェクトの進捗に遅延がある場合には、単に遅れていることを伝えるだけではなく、どのようにリカバリーしていくのかまで含めて、適切に伝えられるようになってきています。

論理的思考力が実務でどう生かされていますか。

コミュニケーションはもちろん、タスクを整理するときにも活用されています。また、資料を確認する際に、「この内容は全体のなかでどのような位置づけなのか」「何のためにここに書かれているのか」を構造的に捉えるようになり、情報をインプットする段階で効率が良くなりました。

会議で課題を特定するときにも、論理的思考力が活かされています。例えば、以前であれば「今抱えている課題は何ですか」と、そのまま質問していたと思います。しかし現在は、質問する側として、あらかじめ検討に必要な材料を持っておくことを意識しています。「課題は何ですか」とゼロから相手に答えてもらう前提で質問するのではなく、事前に必要な情報を整理し、自分なりの仮説を持ったうえで、それに対して「Yes/No」で答えてもらうことを意識しています。このように、検討に必要な情報を前もって自分で整理し、仮説を持ったうえで議論を進められるようになりました。

論理的思考力を身につけたい学生へ、メッセージをお願いします。

「論理的思考力」と聞くと、難しいものに感じるかもしれません。しかし論理的思考力は、決して特別な才能ではありません。普段から間違えることを恐れず、さまざまなことについて自分なりに考え、それを人と共有してみることが大切です。自分の考えを言葉にしたり、ほかの人の考えに触れたりすることが、自分自身の成長にもつながると思います。

<執筆/撮影:鈴木 もも花/ 伊藤 蒼司>
※本記事掲載の情報は、公開時点のものです。