就活で自信を失わないためのマインドセットとは

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この記事で分かること

・仕事で自信を失った経験談
・就職活動でのマインドセット
・コンサルタントになってからのマインドセット
・ZEINの魅力

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インタビュイー紹介

Y.K.
慶應義塾大学法学部出身の現在35歳。新卒で大手ISPに就職し、金融システムの開発から運用まで、プロジェクトマネージャーとして従事。三年目に外資系生命保険会社へ転職し、後に国内戦略系コンサルティングファームへ転職。その後、スタートアップにて飲食店向けのBPO事業の立ち上げに参画した後、ZEINに入社。美味しいお酒と食べ物、子供たちと遊ぶことが大好きな二児の父。

仕事で自信を失った経験談

過去に、仕事で自信を失ってしまった経験はありますか?

外資系生命保険会社のセールスマンとして働いていたときに、新規顧客開拓に行き詰まりました。そこで途方に暮れたことがあります。給与形態が完全歩合制の会社で、入社直後は順調に良い営業成績を出すことができていました。しかし、1年半〜2年目くらいのときに新規開拓ができなくなり、営業先がなくなったため、成績が伸び悩みました。それが、自信を失った経験です。

もちろん、営業の成績が落ちたからといって、人生が終わるわけではなく、別の自分に合った仕事を探すことも選択肢の一つとして存在します。しかし、「売れない」という状況の中にいるときは、そのような逃げ道が視界に入らないことがあります。

また、完全歩合制の世界の宿命ですが、他の社員と比較してしまったことも自信喪失に影響しました。「私ならできる!」と思い、セールスマンになったにも関わらず、周囲に私の10倍近くも稼いでいる人がいたため、「なんで?」と思うことが多々ありました。営業成績が伸び悩んだ時期は、他の選択肢や置かれている状況を冷静に見ることができず、自信を失ってしまいましたね。

そのような状況で、自信を取り戻すために意識したことはありますか?

特にありませんでした。意識していなかったからこそ、そのような状況に陥ったのだと考えています。先ほどもお話ししましたが、営業の成績が落ちても人生が終わるわけではありません。それにも関わらず、私自身が全否定されたかのように感じてしまいました。いま振り返ると、悲観的になりすぎる必要はなかったと思います。すぐに諦めることは良くないですが、できることを全うし、それでもダメなら視点を変えることが重要です。

学生に関連する話で例えると、大学の授業で単位を一つ修得できないと留年してしまうといったことがあると思います。その時は留年という選択をすることは困難ですが、留年することで得られることがあるかもしれません。
当事者はそのような状況に陥った場合、視点を変えることが難しいため、自信喪失への負のスパイラルに陥ってしまいます。

では、当事者が視点を変えるためにはどのようなことが必要ですか?

相談できる人の存在が大切だと思います。困難に陥っている当事者は、目の前のことに集中しているため、視点を変えることは困難です。そこで相談できる人が近くにいれば、第三者の視点から意見を述べてくれます。一人では気づけなかったことを教えてくれたり、客観的に自分が陥っている状況を教えてくれたりするため、視点を変えることができると思います。

就職活動でのマインドセット

就職活動で選考を受ける際のアドバイスはありますか?

自分を良く見せすぎないことが良いと思います。就職活動は「受かる」「落ちる」という感覚で捉えられることが多いと思いますが、会社の採用担当は採用可否を「マッチング」と捉えています。

・志望者が望んでいるものを会社が提供できるか
・志望者が会社の期待に応えることができるか
・期待に応えた結果、適切な報酬を与えることができるか

これらのような条件に合っているか、合っていないかということです。つまり、世間的に優秀だと思われている人でも、このような条件にマッチしていなければ、採用されません。

転職を経験した立場からお話しすると、入社した会社が本当に自分に合っているのかは仕事をしてみるまで分かりません。採用されなかったということは、働く前に会社が自分に合わないということに気づくことができるという意味で悪いことではありません。

学生は、就職活動を「営業」のようなものだと思い込んでいることが多く、落選したら「売れなかった…」と思ってしまいます。このような考え方では、落選して自信を失うことは当然です。「お祈りメール」という言葉が蔓延っていますが、そのメールに記載されている「あなたは他で活躍できる」という言葉は企業の真意です。

加えて、選考を受ける際の精神的なスタンスとしては、「私が持っている能力を使って会社で〇〇なことができるけど、採りたいかい?」と考えるくらいの自信は持っていても良いと思います。このくらいの自信であれば、「売り込んだのに、売れなかった」という感覚にはならないはずです。

コンサルタントになってからのマインドセット

マネージャーから見て、若手に求めることはありますか?

「批判的思考力」を鍛えてほしいです。他人に対して批判的な立場から意見を言うことが苦手な方が多い印象です。批判という言葉が独り歩きし、批判そのものが悪いことだと認識され、消極的になっていることが原因だと思いますが、実際はそうとは限りません。「批判的思考(クリティカル・シンキング)」は他人や自分を成長させるためには必要不可欠です。

批判的思考ができないと、マネージャーとしては「自分の意見を持っていないのかな?」と思ってしまいます。批判的思考により、言い返されたり悪い印象を持たれたりする恐怖感もあると思いますが、それに打ち勝ち、はっきりと意見を言うことができると良いと思います。批判的思考に慣れていない若手が多いからこそ、他人の意見を聞き、自分の意見を言うことができる人には価値があります。

加えて、コンサルタントに必要な要素は何だと思いますか?

「私ならできる!」と思い続けることです。コンサルタントはクライアントから助けを求められ、課題を解決します。当然ながら、クライアントの事業に関する知識は相手の方が持っているため、最初からクライアントに貢献できるという自信を持つことは困難です。

案件をこなし続けることで、徐々にクライアントを助けることができたという貢献実感が湧き、自信をつけることができます
しかし、クライアントから見ると若手もベテランも関係ありません。クライアントからお金を頂いて仕事をしているため、プロとしての自覚を持つべきです。プレッシャーのかかる仕事ですが、最初から「私ならできる!」と感じることができるのであれば、強みになると思います。

ZEINの魅力

ZEINにはどのような社員がいますか?

自分に自信を持っている社員が多いです。クライアントを助ける経験を積み重ね、自信をつけている社員が沢山いると思います。特にマネージャー以上はこのような経験を重ね、乗り越えているからこそ、その役職に就くことができています。

仕事をするなかでは、皆が自信を持っています。誰もが失敗をし、多少なりとも自信を失ったことがあるのではないかと思いますが、実績を積み、客観的な評価を得ることで「他信」がつくのだと思います。

マネージャーとして若手の育成で意識していることはありますか?

「プロ」として働くという自覚を持ってもらうことを意識しています。私自身、何でも簡単にこなすことができる人間ではなかったため、若手ができないことを否定することはありません。しかし、先程もお話ししたように、クライアントからは常にコンサルタントとして見られているため、プロとしての自覚は必須です。

今はできないことでも、努力すればできるようになることは伝えています。できないことを自覚して悔しさを感じ、改善のために努力し続けることができる人は速いスピードで成長することができると思います!

ZEINの魅力を教えてください。

どのような人でも受け入れてくれる社風が魅力だと思います。コンサルタントを評価するのはクライアントだけだと思って仕事をしているのですが、その考えで問題ないところが良いですね。
私は比較的ドライな性格ですが、ZEINには様々な性格の社員がおり、皆自分らしく仕事をしています。会社に媚びる必要はなく、クライアントに集中できる環境に快適さを感じます。自分らしく働きたいと考えている学生には、是非来てほしいです!

<執筆/撮影:向井 達哉>
※本記事掲載の情報は、公開時点のものです。